入院27日目。
一応、病気関連のことだから正直に書いておこうと思います。
4月30日に入院してからこっち、いまだに勃起してないです。
病気によって機能が損なわれているのか、治療のための副作用か知りませんがまったくないです。
そもそものムラムラという感じも薄いのです。
最近、夜、眠れないときとか、NOオカズでたわむれにさわったりもしますが、なんだかダメな感じです。これはとても不安材料です。手術したら大丈夫になるだろうかね。
そういうこともあるのか、また不安があおられる1日ではあります。
毎日、記録してるわけじゃないですけど、2日に1回くらいのわりあいで不安になってきますね。
これが、また、土曜日になまじでかけたものだから。
店の状況、家の状況、そして、退院後の自分とか、いろいろと考えてしまうのです。
んま、そういうことも勃起を防いでいるのかもしれないなあ。
このまま役立たずだったらココロもさぞかし折れるっぺなあ。
ということで日曜日。
病院の「日曜日感」ってのは独特だよなあ。
見舞いが多くて、医者や看護師がガクンと少ない状況は、シャッター商店街のような静けさとノンキさを漂わせている。
昨日床屋で坊主にした効果はあって、朝、洗顔のままアタマも洗い、タオルで拭くと、相当サッパリする。これはいい感じ。
んま、正直なところ短くしすぎた感はあるんだけどね。今、5厘なんだよなあ。1分くらいにしておけばよかった。まるで僧侶です。
家と、書店から買いたての本をもってきたので「読もう」と。今日はひたすら読んでました。
だいたいパターン化してますが、1日おきに眠って眠れなくてってのをくりかえしており、眠れないのパターンだったので、今日は、あまり移動もなしに昼過ぎまで淡々と本を読んでいた。それらはあとでまとめて紹介。
明日から手術にむけての薬の調節とくわえてそのための点滴がはじまる。
そう考えたらチャンスは今しかないなと思って、
昼過ぎに、病院の売店をのぞいてきました。
フロアだけなら移動OKってことになっていたから本当はアウトなんですけど、まあ今日は「日曜日」だし。担当医も昼前に会ってまちがいなくもういないだろうしな。
ちらりとみてきてみました。
上のガキからはきいてましたけど、びっくりするくらい小さい。
とくに書籍売場が小さい。
よくここに「ビブリオ古書店の事件帖」があったなあと思う。(参照:闘病記 悲しいしらせがあるよ今日ぼくが死んだ)
マンガの単行本なんかなぜかいまどき安野モヨコ氏の「働きマン」の1巻から4巻だけだぜ?
と、結局なにも買わず。
ここにきて水分800mlって制限が微妙にストレスになってる。暑さもあったし、昨日はジャンクなものをわりあいと食べたためにノドが乾いててさ。
それで、ジュースとか買うのもやぶさかでないんだけど、それやると歯止めがつかなくなるって恐怖もあるから、かえってストイックに、配られる番茶をちびちびやってしのいだりしてました。
そういう誘惑をふりはらうためにも売店には長居しなかったのでした。
まあ、みておいてよかった。
今度、自由にいけるようになったらセブンティーンアイスでも買ってこよう。
1週間したら手術だわ。長かった。たぶん、この1週間はけっこう苦痛アゲインな感じだろうなあ。いやだいやだ。あと勃起しないもいやだ。
読んだ本
「宇宙の柳、
カーネーション直枝氏による、半生の自叙伝兼自身の音楽史。
バンド歴24年でリスナー歴40年。それを余すところはたぶんいっぱいあるんだろうけど、その時点での思いの丈をどばーっと書きつづられております。
おもにレコードって黒い円盤を愛され続けた人生だなと。
出てくるアーティスト矢アルバムは実に8割強がわかりません。だけど、すべてを聞きたいと思えるほど愛情のこもった、かつ、氏の人生の節目節目に流れている思い入れもこみで、これでもかこれでもかと紹介されております。
超膨大な情報量なわけで「読んだ」とはとてもいえませんし、これからもコトあるごとにチェックしたり開いたりするとは思います。
だから、「自叙伝」として1回目を通したわけですね。これからディスクガイドとして目を通すかもしれませんし、また自叙伝として読むかもしれません。
直枝さんの文章はミュージックマガジンやレコードコレクターズなどで存じ上げてますし、その影響で買ったCDもたくさんあります。有名なところで、本書にもあった、ポールマッカートニーの「ラム」、ニールヤングの「渚にて」。これらはまちがいなく直枝さんのプッシュがなかったら買ってません。
そのほかにも多数ありますし、最近だとマンフレッドマンの「MIGHTY GRAVY」なんかもそうですね。
ということで誠実で男臭い、かつ、頑固な文章でした。
「よんでますよ、アザゼルさん。」8巻 久保保久(講談社)
スパナちゃんがカワイイ。あとはアザゼルがグズグズしすぎていた感じがあってちょっと粘った動きの悪い巻。
「シティライツ」2巻 大橋裕之(講談社)
「ダ・ヴィンチ」のプラチナ本だと。へー。
ショートギャグ(ってほど笑わせにきてません)の2巻ですね。
ニュアンスが近いのは中崎タツヤ氏と思うのですが。
ドーナツ屋で働いてる女性店員にほれる男。でも、なにもできずに好きでもないドーナツを買うばかり。あるとき、バイト明けの女性店員がチンピラにからまれてる。これはチャンスと思いつつもヘタレな男はみているばかり。そこにおっさんがあらわれて、奇妙なチカラでチンピラを追い払う。彼はおっさんに弟子入りする。
って話とかね。
ハッピーエンドはないけど、バッドエンドでもないんじゃないかな?ま、いいかこれでって感じの話が目白押しで、読んだあとモヤっとするのがキモですね。
2巻は最後に収録されているバンドやる話が最高。
全体を通して、やっぱなんでもいいから1歩踏み出すってのは重要だよなと思わせる。
それはトモダチからヤリマンを紹介してやるって電話を受けたり、幼いころココロを奪われた少女の肖像画に似た少女をみつけてストーキングするのもしかり。
あんまり夢のように事態が好転することはないけど、やっておいてよかったかなって思える展開にはなるからな。
おれもそうしよう。
「にこたま」4巻 渡辺ペコ(講談社)
会社の女性上司と1回あやまちしたために妊娠させてしまう。
それを同棲していた相手にカミングアウト。相手は受け入れるはずもなく、かといって別れるってこともなく、部屋を出て行ってひとり暮らしをはじめるってのが4巻までのざっとしたあらすじ。
渡辺さんの非恋愛な静かなノリに、こういうヘヴィな話がのっかるのが不思議だったんだけど、それもいつの間にか堂に入ったモノに感じられます。
ま、悪くいえば普通に読んでいけるって。
次で終わりです。
個人的には同棲相手も、妊娠させて、ひとりで産むって会社からいなくなった上司も、どっちも好きになれませんし、その間をウロウロしてる男もイヤです。そう、キャラが全員キライなんだよなあ。とはいえ、自分がそれぞれのキャラになったと仮定すると、マンガどおりかわからんけどやっぱりイヤなキャラの振る舞いをするんだろうな。
(集英社)
異星での戦いは続きますねん。大変ですねん。
ということで、ハリウッド映画をちびちびマンガにしたのをみる感じでみてます。1800円のシネコンでSFアクション超大作をみる気分。なにも問題はないです。今回もすごかった。
ちょっと前に、江口寿史氏がTwitterで写真トレースしたような背景はマンガとはいえない的な発言をされてましたけど、本作はどうなんでしょうかね。
写真トレースったって、実際には「ない」んですからね。ない風景と、異星人と、クリーチャーですからね。