入院何日目だっけ?
42日目です。長いですね本当に。
手術してから以降は「急流」に乗った感じです。イロイロありますわ。
昨夜はちょっと眠りが浅いのでちょいちょいと看護師が様子をみにきてるのも全部わかったし悪夢もみましたね。壮大な悪夢と陳腐な悪夢と二本立て。どうせなら淫夢がいいですぅ。しかし、エロ系の邪念は本当どうなってるんだろうなあ。おれはマジで終わってるのかしら。
あと、恒例の看護師へのうらみつらみ。昨日から引きずってる。こういうのは止めようとは思った。時間のムダにもホドがあるってもんだ。
起きます。早いタイミングで担当医が現れ(帰ってない?)、今日、この管を抜きましょう宣言。
宣言通り抜く。
左腹にささってた芝生に水をやるスプリンクラーくらいのちょい細身のチューブがささっていて、レッドアイくらいの感じでじょぼじょぼと赤い水を排出してました。金曜からこっちで1リットルほど。
それと、なにかきかなかったんですけど、ペースメーカーワイヤーって心臓につながってる鉄の糸も抜く。
こういう「大きい」ときは医者のほかに看護師が10人近くいるんだよ。しかも、師長までいたなあ。下のガキと同級生がいるんだよ。
そして痛い。でも、これで、臭い臭い管と液体から離れられて幸せ。これがおならもうんこもこのニオイだったから辟易してたんだ。
でもって、今日は新人と超ベテランの2人立て。これがいい具合でした。
ほぼ雑業務は新人さんがやってたけど、コトあるごとにベテランさんがチェックしてくるというパタン。
手は遅いけど絶対に忘れないし確実にいったこととかやってくれる新人さんと、管を抜いた後の傷口が痛いのを訴えたら適切に処置してくれたベテランさんも手が早かった。
入院42日目でなんとなくわかってきたかもしれない。
看護師はそのレベルを適切に測って接することだべな。
そりゃまあ基本はだれでもなんでもできるべきだけど、そんなものはタテマエ中のタテマエでさ。
どうしたってベテランさんには「なんで私が」ってのはあるんだよな。
だから、その方が「今」やるべき適切な用のときだけ声をかけたり依頼をすればいいんだよ。
だから、1番いいのは、注射点滴あたりまでがひととおりできる中堅さんだよな。まあ、年齢的にいうてみれば20代中盤からの1番「食べごろ」なあたりかね。これは看護師にもあてはまる理論かもしれない。
そういうのでいうと今日の夜にきたおれのお気に入りのおっぱいの大きな看護師さんがベスト。前の部署では例によっての「クリといつまでも」のあの子。あの子はなにやってるんだろうなあ(たぶん仕事)。
昼にトラブル発生。
管を抜きました。2時間は安静にしてろといわれます。10時にいわれて12時までですね。
その間にも師長さんがきて「明日から個室を出てもらいます」だの、本当のリハビリの先生(オトコ)が現れて足のマッサージと動きの練習をしていかれたり(これまでは看護師と歩くのがリハビリだったし)、あとこっそりトイレもいったりしてたんだけどね。
12時。食事がきます。
ベッドからそろそろと出てイスに座った瞬間、気が遠くなる。
今にしてみると立ちくらみなのかな。
直後、便意と尿意もくる。
なんとか便座にすわりこんで動けなくなる。
かなり長いこと。
結局、便の方は出ないで、そろそろと立ち上がり、ゴハンをそっと口にいれて咀嚼する。これが全然身体の中に入ってくれない。
奥さんが入院してたとき毎日命がけでメシを入れていたのはこんな気分だったのかと苦しみながら、「食べ終えたらデザートの豆乳プリンがあるじゃないか」と自らを鼓舞しつつかっこむも、結局、それぞれのオカズやゴハンを3割ほど残してリタイヤ。はじめてだ残したの。
なんだこりゃ?と思いつつも、寝るべきだなと寝る。
そのあとも新人さんが体重を測りにきたりとか、ベテランさん、掃除のヒトとかには寝ながらですが対応して、病院にいることですから正直に症状を告げて寝てました。
ノドが渇いてます。
これが今日から入院して初の飲量制限が解除になったんですよね。そうじゃなくても個室に入ってから最大の1リットルだったんですが。
そして手術あとずっと声がかすれてます。炭酸系のものが無性に飲みたかった。ノドにもいいような気がしたし。
ということで、上のガキに「オランジーナ」を買ってきてくれとメールで依頼。
あと、マンガを。
当初の予定では5月29日に手術があったんですよ。
で、その日はなにがあったかというと、新潮社文庫で村上春樹氏の「1Q84」の5巻と6巻が出ました。
だから、手術後の祝いにそれを読もうなんてテンションがあがってましたけど、結局手術は延期になったんで読破してしまいました。
で、その代わりとしての祝いが「アイアムアヒーロー」の9巻でした。
マンガですね。いやもう手術あとから今までは傷の痛みで、そして今日は立ちくらみというか貧血で本を読む気が起こらなくなったんですよね。せっかく本を読むクセがついたのにマズイしもったいないなあと思うのですが。いかんともしがたい。
じゃあ、マンガならよかんべと思ってのチョイス。
これが待ち遠しかったわ。どちらかというとオランジーナのほうが。
そのうちに、ちょっと昼飯減らした分が恋しくなって、ハンバーガー的なものが食べたくなり、ガキにメールで追加依頼。
コンビニにあるようななんちゃってハンバーガーでいいっていったのにわざわざロッテリアで買ってきたよ。
これがオランジーナも含めて染み渡るってもんじゃなかった。
そういわれてみれば手術のあとから無性に「下界」のものが食べたい。
なんつか、「でる」って気質が強くなったのかね。まあ、ハンバーガーとオランジーナは美味しかった。ガキと半分こしたけど。
それで夕食の献立がまさかのハンバーグ。なんだこれ?
もちろん、鶏で作った脂っ気のないヘルシーなやつだったけどちゃんとトマトソースもかかっていて美味しかったです。
夕食は完食しました。
そしてアイアムアヒーローや弱虫ペダル(両方おもしろかった)を読みながら、どうせ個室にいるのに座らないと損だなと窓際のソファにぼんやりと腰掛けつつ個室最後の日は終わるのです。
そうだ。明日はシャワーも解禁だそうです。