闘病記

心筋梗塞になって入院してからの病院関連の記録日記。そんな闘ってません。

さすがにこれで終わりだろ日記2

バッコウしました。

朝に担当医に左わきの下にささっていたクダの痕が痛いといったら、貼ってあるガーゼをはがして、なおかつ、「ここもバッコウしちゃおうか」ということでバッコウされたのです。


バッコウとは抜糸がバッシであるのとの同じことです。糸ではなくコウを抜くのです。


と、字がわからんかったのでネットで調べましたよ。


「抜鈎」です。いかめしい字ですが、ホンモノの鈎はもっといかめしいですって、つまり、カギなのですね。

「コ」の字のカギ。すなわち、ホチキスのような形状をしたものが、チンチンの横の太股にバチンバチンと等間隔で15個ほどありました。もちろん傷をふさいでいるものです。

それを抜かれました。ちょっとばかり聞いてないよ状態です。


そして痛い。いつまでも痛い。なおかつ、今日から、毎食飲んでいた錠剤の痛み止めも終わりになり、「痛いとき」に出してもらうということになりました。まさにそれが今です。

と、現在、これを書いている時点で夕食後ですが、1錠出してもらいましたし、すでに飲んでます。

じっとしてればそう痛くもないんですがやっぱりそれはそれね。寝るときとかコワいじゃん。


そう、昨日、さんざん書いてましたが、昨晩、眠剤を飲んだおかげで、今朝はすっきりと目覚めました。こりゃあ、入院期間は手放さないほうがいいなあと。


そして各ナースステーションにつめていて入院患者のクスリ管理をされてる薬剤師の女性(上のガキがお気に入り←かわいい話し方をするからだと)によると、この眠剤の副作用としてやっぱり口中が苦くなるってのがあるそうで、そこいらの問題もクリア。退院したら飲まなければいいんだ。


今朝方採られた血液検査の結果、セーフで、土日の一時外泊もOK。まあ、今回は痛い痛いなのでムリはしません。家でだらだらと。


この痛い感じは1回目の退院時に似てます。ただ、そのときはくわえてすげえ疲労感もありましたが、今回はそっちのほうはないです。


人工弁になったおかげでしょうか。昨日やった心エコー調査も問題なし(前はちょっと逆流がみられるなんていわれてた)。

ただし、人工弁になったおかげでたえずおれの心臓のほうでゼンマイでうごく猿のおもちゃがシンバルを叩くような音が聞こえる。ま、結構小さい猿だけどね。しかも、耳をすまさないと聞こえないけど。

このおかげで1級身体障害者手帳を取得しましたよ。これのなにがいいかって、医療費が今後全額免除だそうで。

まあ、ってことは、寿命もそういうことになるのか?なんて思いますけど、大病患っても家族に迷惑をかけないってのはラッキーではあるね。


血液検査がセーフになったことで、晴れて、点滴も取れることになり、あと、管の抜糸(これは糸)を3カ所とればおれは完全にフリーなダムになります。というか、点滴は本当大きいね。物理的な大きさ重さ取り扱いの面倒さ痛さ(引っ張られると針がさしてあるところが痛いよそりゃ)


たぶん、それを見越しての、痛み止めの配給停止なんだろうなあ。痛みで動きを制限させようと。たしかに効果はあります。バッコウのところも痛いですし。

あの、オードリー春日氏のカスカスダンス(もう古すぎてわからんか)の動きをするとすげえ痛いことも痛み止めが切れてわかりました。


昼ご飯を食べていると師長が現れ、「こんなのあるけどみる?みないよね」と3秒だけみせてもらったのが、2階の総合受付のスペースを利用しての患者向けのコンサート。コーラス4人と声楽家の方とピアノと。

ま、同室のおっさんらも「いかないよ」的な返事を。


と、まあ、ヒマなんだよなあと。しばし考えて、いくことに。

去年の7月には、射水市太閤山ランドであった野外フェス(日本で1番規模が小さいらしい)で、カーネーション他をみて、今年は3ヶ月入院してそのなかでママさんコーラスってのギャップもあじわいかなと。ま、それでもライブだしね。

あと、ここのネタになるしね。


ということでみにいってきましたよ。

思い切って前から2列目の席を陣取って、「天空の城ラピュタ」の「君をのせて」とか、中島みゆき氏の「時代」とか歌ってました。

2部構成になっており、1部はコーラスチームで、2部はそれを仕切っている声楽家の方のソロ。さすがにソロがすごかったです。

サマータイム」なんてとくに。


客はどれくらいいたのでしょう。前の方を陣取ってたし、どうせ混むなと思ったのでわざとだらだらしてから帰ったのでよくわかりませんでした。


掃除の制服を着ていた若い女性が「君をのせて」のときだけすみのほうで真剣にきいてたのがなんだか印象的だった。


2回目の入院でみられた珍しいものったら、今日のライブと、5月6月の2ヶ月のあいだに1回もなかったハメ殺し気味の病室の窓の掃除かな。

ま、だから1ヶ月余計にいてよかったじゃんとは思いませんけど。


今日7月27日は母親の命日です。

まさか、命日に入院してるとはなあ。病院はちがいますけどさ。


そして今日は土用の丑

夕食はウナギが出た模様です。んま、通常の食事の方には出たようです。おれは出ませんでした。


ということで明日明後日は外泊してきます。

さすがにこれで終わりだろ日記1

当初、全く予想してない展開でブログ展開してるよなあ。3ヶ月ガチガチに入院しているわ。季節も4段階くらい変わってるし。


ということで、もう書くべきコトはないくらいのルーティンっぷりですよ。

そもそもイベントがない。

今日もなにもない。


とはいえ、書いてない昨日から昨夜、そして今朝にかけて寝てない。

「睡眠バスに乗り遅れ」た状態です。

そもそも、手術あとから眠れない日々が続き、3日ほど眠剤を処方してもらってたんだけど、なんだか、ここんところ口の中が苦いんですよね。そのものズバリの意味で。

なにが原因なのかはわからんのですけどね。綿棒に軟膏をつけて鼻の奥にグリグリとやるって治療が増えたりもしてます。それかもしれない。でも、まあ、眠剤かなあと。

あと、退院したら眠剤はないわけですし。なれとかないと。

ということで、もらってはいたんですけどなるべく止めておこうかなと。

で、ほぼ完徹してりゃ世話ねえよなと。健康気遣って不健康になるってな。


いや、同室のジジイどもも寝てないねー。そういうことがわかったわ。あいつらもゴソゴソ動いたりナースコール押しちゃ看護師と話したりしてるのな。

いつもは耳栓装着で完全防備で寝てるからね。


あ、あと、iPod聞き倒すのが楽しかったから寝そびれたってのもあったか。音楽はいいね。


そして、これまたちょっと予想してたけど、そんなダメージはないよ。

なぜなら、1日ゴロゴロしてるような立場だからね。モードが睡眠になってるかどうかのちがいで(それはすごく大きなちがいであることも知ってるけどね)。


あと、2回目の入院からそうだし手術後、食欲不振が続いてさらに強固になったけど病院の食事がとてもしんどいの。


くわえて、手術前まで「脂質E」という等級がFになり、さらに塩分控えめになりました。

そしてどういうわけか、ゴハンの量が増えました。

150グラムが200グラムに。


オカズがしょーもないのにゴハンが増えるってどういうハードモードだよ。

というか、真剣に苦痛だったので、看護師にお願いしたのよね。

脂質を変えろとはいいませんがゴハンの量は前に戻してくださいと。

そうしたら、脂質Eのときはあったゴハン150グラムがFだとないんですと。100か200になると。

なんかわからんでもないけど、いっそ100にしたろかと思ってたら、看護師が「残してもいいですよ(黙認しますよ)」的なことを提案してきたので甘えることにしました。

とはいえ、4食に1回だけですけどね。残すの。

誰がこうまで強固に「食べ物を残すのは悪」ってプログラムを組み込んでいったんだろうなあ。

親じゃないし祖母祖父でもないんだよな。たぶん、戦後からまだつながってる痕跡があった俺らの時代の給食での啓蒙や教育が犯人だとは思うんだ。


そんなこといって昼休みに眠さを紛らわせるためって名目で売店でアイスクリーム買ったりしてますけどね。あんまり感動はなかった。


今日はなんだか話している日。学校にいって同級生の男女と軽口たたいているような日だった。眠くてハイってんもあったけどちょっと軽率だった。


おれが今の部署、すなわち、内科から外科に異動になったとき、なれない雰囲気でおどおどしてたら「私もiPhoneなんですよ」と最初に話しかけてきた子が今日の担当。

そのときの助かった感は大きいし、かわいいこだし、すごくなついていただいてるのもあって、なんだかずっとその子と話してた。また、おれが退院するときのガイドみたいのを作成するって係りになったらしくてその打ち合わせって名目もあった。

それで浮かれてるってのもあったなあ。

おっぱいの大きい子が点滴係でその子とも話す機会が多かった。モテ目の中学生活の1日みたいな感じでとってもよかったけど、もう眠くて記憶がドローンとしている。もったいない。いつか退院後の砂を噛む生活にと戻ったらさらに持ったいないはず。

おっぱいの大きな子、最近、ちょいと雰囲気がかわって、やせていってるんだよなあ。なんかもったいないような。


点滴で思い出したけど、ずっと点滴はつけているんだけど、今回の点滴のバッテリーがいいかげんヘタレでなあ。

2年シバリ契約のケータイが2年のシバリが終わった瞬間にバッテリーがもたなくなる感じのやつ。


同じフロアにある休憩所の新聞を読みにいくと1紙読み終わるころにはもうへたる感じ。


もう点滴も取れるかって段階だからいいんだけど、ゆっくりしてられないのが慌ただしくて難。まあ、そのネタでさきほどの点滴係子ちゃんとお話できたので元はとったよ。


と、まあ、調子にのって浮かれてた1日です。大丈夫だったかなあ。なん心配。


心配でいうと明日の朝に採血があります。その調査結果いかんで土日の外泊許可がでるかどうかの試験があるそうです。

こういうとき、おれは悪い方のカードを選ぶんだよなあ。

つか、まあ、「退院」のほうを優先させたいから、そんな無理して出なくてもいいんだよな。帰っても手伝えないだろうし。


ただ、今回の室のニューフェイス(あとの2人はおれの手術前からいる)がうざってえんだよなあ。なれてないゆえのドタバタぷりとオヤジ特有の無神経っぷりが相まってなんていうかとっても香ばしいことになっている。


しかし、前にもいたけど、オヤジってどうして食べた食器を片づけたがらないんだろうな。なんとしても忌避しようとする。おれもそうだったっけかなあ?と結婚していころを思い出す。


こいつとちょっと距離をおきたい。そういう意味で外出はしたいとは思ってる。あるいは最悪点滴ははずれたい。

明日は点滴係はあの子じゃないだろうし。


書くことなくねえじゃん。

2回目手術日記

これまでのあらすじ。


ナイフ1本口にくわえて入るのも出るのも難攻不落といわれたアルカトラズから脱出を企てるもあと一歩で失敗し、生きて帰ったもののいない最下層独居房におくられたおれだったが、4月30日に心筋梗塞で救急車にて入院し、治療がはじまったものの、心臓の弁に難があるために外科手術することになり、内科より外科に移動、そして手術となり、経過は順調で、6月の18日にいったん退院するも、1週間後の外来、3分で心不全ということで再入院が決まり、さらに検査していくうちに再手術の必要があることがわかりました。

その再手術についてこれから書こうとしてます。最下層独居房ってそれでも乳房の房ってあるからいいこともありそうに思えるよね。


治した弁の違う場所から血がもれはじめたためにもう1回本格的に閉じるぞって感じになったわけです。そのためにはまた同じ手順で開けてって。

うわあと、思ってたら、今回はさらに難しいらしい。

なぜなら、1回目の手術によって組織が癒着しているので、それをうまく取り除くのが困難だそうです。そこいらの仕組みはよくわかりません。でも、時間でいえば前回の手術よりは上だそうですよ。


ということでまるでデジャヴのように、ひと月前のことがらがリプレイされていくのを不思議に眺めておりました。まちがいさがしのようにいろいろとちがいましたけどね。

たとえば、前日に話をききにいった麻酔課の先生は男性になって、なおかつ話をした部屋が2号室になっていたりとか。


当日30分前に叔父叔母があらわれ、お尻に筋肉注射をうたれ、ボンヤリしているうちに4階の手術室までベッドごと運び込まれるところまではビデオでみるかのようだったけど、今回はもうそこで記憶がないですね。

麻酔科の担当と話したのかさえ覚えてません。


で、寝ている間に、全身麻酔をかけつづけられ、人工心肺により心臓を停止させられメスで肉を切り、グラインダーで骨を開けて、癒着している心臓組織を丁寧にほぐしていき、また心臓を切り開いて弁をみてみたわけです。おれはみられたわけですが。


手術の結果、おれの弁は人工のモノと入れ替わることになりました。そうなるとどういうことかというと第一級の身体障害者になるそうですって。


当時はそういうことがわからず。麻酔中でしたが。

例によって目が覚めたら集中治療室。

今回、リハビリの先生やら、麻酔科の先生が、のぞき込んでなにかいってる。

しばらくしてオヤジが顔を出す。

当然のことながらこっちはまだなにかがノドにささっていてしゃべることはできない。

ただし、前回の手術の目覚めた後の死ぬかと思うくらいの渇水感はない。それは3回くらいいろいろなところにいったのが功を奏したのかしらと思っていたけど、もっと意外なところに理由があった。


さて、手術自体は先生のお仕事ではありまして、寝ているだけでいいんだけど、目が覚めたら今度はこっち痛みとの共存をはかるという課題がはじまるわけです。これがイヤだった。そしてこれは長いよ。

実際問題前回の「手術」による痛みが完全に緩和されてたのって再手術直前くらい、すなわち1ヶ月。ついさっき。それでまた同じ行程で痛いんだもんなあ。リセットボタンを押された心境。


これがニンゲン不思議なもんで、どんどん思い出してくるんだよ。「あーそうだった」と。

なにをするにも胸の骨のきしみがあるとかな。


今回は1日ほぼおれの担当でつきそってくれたメガネ看護師さんに最大限の感謝をしたいわ。あの子のやさしさに救われた感は半端ない。

じゃまじゃない手間かけといいますか。さすが、集中治療室のスタッフということもありますが、そういうこと抜きに非常に話がしやすかった。おれが車寅次郎だったら柴又の団子屋につれていってたところだよ。ほどよいタメ語とほどよい敬語と。相性がよかったというと単なるくぬぼれになりそうだけどさ。


ただ、彼女がいても時間のすすみが遅いのは変わらないんですけどね。


で、また、気と進行の早い担当医が、「あれはもういいや、これも点滴終わりにつき終了」みたいにテキパキと終わらせている。


そこで、50文字のひらがな表で指差しつつ、上記の手術の結果なんかを聞いたりしているのです。

そして、くわしくは忘れたけど、けっこう爆笑のなかあった人工呼吸器を抜いたときのあとの氷が死ぬほど美味かったのも覚えている。あれだけは全人類味わって欲しいね。って、水分1日ガマンのあとの仕事明けビールのほうが1000倍美味いか。


「あ、もしかして、今日が何日かわかってます?」


メガネ看護師さんが思い出したようにたずねる。

おいおい、なにいってるんだよ?と即答しようとして「わからない」。そう、わからないのです。


「やっぱりそうだったか。聞いておいてよかった」


と、そこで驚愕の事実。

「今は10時です。午前でしょうか午後でしょうか?」


え?それは当然午後じゃねえの。


実に、まだ手術から24時間経ってないんですよ。

えええええ?


本当タイムスリップの衝撃。あるいは猿の惑星で自由の女神をみつけたかのような。ダースベーダーが、、、(もういいよ)。


手術あと、おれは目が覚めて、12時間以上待ってたオヤジと話して、そのあと早朝にオヤジがガキどもをつれてきたのと会話していた時点で、2日くらい経ってるのかと思っていた。


そう、だから、渇水感がないのは前回より寝てる時間が少ないからというシンプルな理由だったのです。


このトクしたのかソンしたのかよくわからない時間泥棒の感覚は実に今もちょっとおかしかったりします。書いている今日はまる1週間目です。


で、その後も、担当医のスピードっぷりは続いて、毎日アレ抜いてこれ終わらせてやってるうち3日目で集中治療室を抜けることになりました。


あーと、今回もチンチンは洗っていただきました。やっぱりメガネ看護師さんが一番でした。本当にありがとうございました。後日お迎えに伺います。


さて、その後、金のかからない個室へと移されます。前回も今回もいい思い出はないんですが、答えは簡単です。ただ動けなくて痛くてじっとしてるだけだから個室とか関係ないからなのです。前回は運良くユニットバスに入ることができましたが、1日早く移った個室はまた1日早く出ることになります。当然、現在も風呂もシャワーもナッシングです。


ドレーンといって腹のなかの不要な液体を抜くために管をぶっ込んでるんです。3本、あるいはもっとかもしれませんけど、それの1本が左わきの下にささってます。これが今回、針でついたような新しい痛みを提供してくれてます。相変わらず、どうしたんだ?ってくらいせき込んでは胸の骨をきしませて痰が出て、それも無色透明のねばりけのある唾液みたいなのばかり延々と。ティッシュペーパーは1日で1箱つかって、病院にティッシュを「借金(借箱)」してまで使ってました。ま、最終的にトイレットペーパーをかっぱらってつかったりしましたが、1日で誇張抜きで、枕の綿になるくらいティッシュ使ってます。絶倫痰王です。

もちろん、せき込むたび、痰を出すたび、傷が響きますし、それでへんな体勢になると、ドレーンの痛いのが襲いかかるって寸法でさあ。手術っていたいよなあ。小さいときから心臓悪いコとか心底すげえと思うよ。


痰は現在相当小康状態です。

そして、最後のドレーンも手術より1週間後の今朝に抜けました。現在は点滴1本だけがおれを縛り付けております。ま、あと、痛みと。


この3日は暑くて、眠るに困り眠剤を飲んでおります。


今夜ももらったけどどうしようかしらねえと思ってます。

なんだか、「眠剤くれくれ」いうオッサンがどれもあさましくみっともなく映るんですよね。なんだってあんなせっつくようにもらわないとダメなのか。


3度目の正直ですが、また、移った4人部屋はおれがいたところです。4回目で、なおかつ3カ所のベッド位置を体験しております。

また窓際。また西日地獄。

早いとこ退院したい。ただし、今回は完全に体調整えないとなあ。

出戻り入院日記17

ああ、看護師のモノマネがしたい。

名物のジジイのときと比較しておれに対するときの「省電力モード」っぷりがすげえヒトがいるんだ。それがうまく演じられると思うのだけど、悪意100%で、この病院のだれにやっても絶対にウケない(あ、ウケるけど、苦笑い必至って感じか)と思うのでできない。ま、ウケないところか総スカンをくらいそうなんでできない。

またこれは嫉妬のニュアンスもあるしなあ。結局、おれは名物のジジイがうらやましいだけなのかと。

ただ、おもしろくできる気がするんだけどな。


こういうとき奥さんがいるといいなあと。

ま、ガキに披露してもいいんだけど、まだ先の話だわな。


と、そんなことを考えるくらいヒマな1日だったのでした。手術前日ですし、出戻り入院日記のとりあえずの終わりです。

明日は朝の11時から手術でしし、それが終わるとしばらく集中治療室にいてケータイ禁止状態になりますからね。


前回の手術と似たようなダンドリですすむので、それに準じるのならば、今週末くらいには集中治療室から個室に移され、ケータイもOKもなるからして、まあ、おれのモチベーションその他の問題もあるけど日記は復活するはずです。

つーか、やっと手術だよ。この1週間がとくにムダだった。


と、明日にそなえて今日は買い食いもせず、朝にドリップコーヒーを飲むくらいで、おとなしめに部屋にいました。


ああ、へその掃除とシャワーという行事がありました。

前はそんなもん絶対になかったのですが、へその掃除というのは手術前にやらなければいけないらしくて、それが終わってから、シャワーを浴びてもらいますと。

まあ、そういってまた午前中がすぎるというパターン。昨日といっしょかよ。


で、昼飯食べたらそれ。


オリーブオイルをへそにたらします。エクストラバージンとかもこみちが使っているようなやつではなくて薬用ですね。

10分経つとゴマが浮いてくるので綿棒でキレイにするという。

新人さんがギャラリーでひとり。

「全然ありませんね」と。


んまあ、こういうことやってもらうのもやるのも生まれてはじめてだけど、あまりへそのゴマって汚い記憶がないんだ。


で、シャワー。あとはなにもなし。


現在、夕食も食べ終えて、本日24時より固形物が禁止。次の日17日の8時より水分も禁止で11時から手術と。10時30分くらいかな、注射打って運ばれてって。ほんと、前回がグランドリハーサルという感じで。かつてしったる段取りで。


寝る前に下剤といっしょに睡眠薬を飲むという、例によってよくわからん組み合わせもある。寝かせたいのかウンコさせたいのか。ま、下剤はあとから効くから次の日の朝に出せよってことだな。


そういうことで、おれ自身ががんばるのは手術あとなんだけど、がんばります。おれの心臓もいい具合にがんばれよ。


死ぬか生きるかって手術ではないけど、実は、人生が変わる可能性のある手術です。ま、そんなこといえばみんなそうなんだけどさ。


どうせだから「いいほう」に。なにをもって「いい」とするのかも難しい問題ですが。

応援してくださいね。2回目でもうしわけないけど。

出戻り入院日記17

手術2日前で日曜日。

今日はむかいのおっさんがなんだか様態急変みたいで、まったくそのとばっちりをくらうの巻でした。


朝から看護師がどたばたしてる。それで起こされる。5時台。むこうのついでに血圧測らせてとか。


でもって、そのままなにがどうなのかしらんけど9時台に看護師交代になってもドタバタしてる。どうドタバタしてるのかというと、おれ、今日の担当看護師が誰かわかったの午後からだし。それまで超放置状態。


一応、前日、シャワーの手配しておきますってダンドリだったんだけど、いっそ気持ちいいくらいふっとんだ。

と、待っててもダメだと思ったので、自棄ドトールといったのだった。

ヨーグルンとサルサドッグいってやる。昼食1時間前だったけどさ。


これがうまかった。これで手術に思い残すことはなくなった。


そして、昼ご飯もちゃんと食う。体重が問題だけど、今朝も1キロ減ってたしいいだろ。


と、昼ご飯の手前に、猫バスと市川実和子氏に似た担当看護師があやまりにくる。「シャワーの予定とばしましたよね」って。

いやまあなれっこだし、向かいのおっさん(どこかで緊急治療してベッドごといない)が大変だったからいいですよと。

実際、おれ、今日、シャワーに入りたいって全然思ってなくて、昨日の看護師がどうぞどうぞ的にダンドリしていたのです。


午後、すぐに入れるようにしますのでといなくなり、昼食。


さすがに腹いっぱいになってしばらく横になってると、ちょっと寝る。それをたたき起こされる。あ、シャワーかなと思ったら吸引お願いしますと。


んん?シャワーどうなったのでしょう?とその看護師(猫バスじゃない)にたずねたところ「あっ!」って顔をされてました。で、猫バスさんがやってきて点滴をはずしはじめる。ドタバタしてんな。そしてワリ食ってるなおれ。

吸引のちにシャワー。

ここ3回くらいシャワーがあわただしい。


そのあとはエアコンが動いては布団かぶったりタオルケットで温度調整しつつもベッドでゴロゴロしておりました。

Youtubeのザッピングしてました。楽しかったです。


手術まで1日。手術自体もそうだけど、そのあともつつがなくすぎますように。スムーズに退院したいからこその延長入院なんだからよ。スムーズに退院できますように。


そして明日はなにをやって過ごせばいいの?

出戻り入院日記16

「今日は今までで1番悪い日」とは同室の名物ジジイの言ではありますが、おれにはそんなことなはい穏やかすぎる土曜日でした。世間は3連休なのですね。


今日から本格的に吸入がはじまりました。これまでのはなんかのまちがいだったそうです。どおりで1日2回のはずが1回だったり、同室のおっさんと流れでやれば自然なのに、別スジからまわってきたりとみょうに不細工な系統になっていたわけだわ。

吸入ってのは、お祭りで昔売っていた小鳥のような鳴き声がでる笛のようなものにクスリがはいっていて、それを原動機みたいなポンプから空気を押し出すことで霧状になりのどに飲み込むというモノですね。

だいたい10分くらい。ノドや風邪気味だとむせて大変。今日あたりはおれはずいぶんといい感じになっていたので全然むせることはありませんでした。


この吸入やるとき、たいてい看護師が「吸入いいですかー?」なんてカートの上に機械を押したのをゴロゴロ押しながらやってくる。


そのときにいつもいいたくて、でもいうと確実にダメなコトバをここに書く。ダメでも看護師にいった方が効果はあるんだけどなかなか。


「吸入いいですかー?」

「まずキミの唇を吸入して、その次だったらいいよ」


ほら、ダメだろ。さすがにダメだろ。おれがGacktでもダメだろ。


ま、ここで書いたからいいや。気が済んだ。あと、正直唇吸いたいヒトはこの吸入をまわす係にはいないし。オトコもいるし、今日はオトコだったし。


ああ、ちなみに、上記の名物ジジイが今日がサイアクの日だったゆえんは、昨日、テレビカードをてめえのミスでへんなところに差し込んでテレビをみられなくしており、不機嫌だったところにくわえて、今日、チンチンの洗浄にきた看護師に八つ当たりしたためにそのまま自家再生産的に怒りのボルテージがあがったからですね。

「毎日毎日洗いにきやがって、おれのは見せ物じゃねえ」って啖呵をきっておりました。勇ましい話ですね。

とはいえ、そのあと、ジジイハマってる看護師に泣き言をいうんだ。このマッチポンプぶりに気がついてないんだよな。幸せだよな。


と、あと、向かいのおっさんの奥さんもきて、この奥さんの大阪弁のマシンガントークもうっとおしいんだけどなあと思ってたら、上のガキがくる。


火曜日の手術に必要なセットを持ってくる。

今日も学校でなにやらイベントチックなモノがあるそうで。


じゃあってんで、1階のドトールコーヒーでヨーグルンでも食べようかって降りる。

ところが、ヨーグルンは9時からなんだよね。8時45分ほどで、待つか?と提案したら、ガキが9時はいかないとダメだと。

しょうがないんで2階売店でアイスを買う。おれはパリッテの期間限定の白いの。ガキはアイスボックス。あと、ジュースやら大福やらも買わされる。でも、ヨーグルン2つよりは安くあがる。

しかし、上とはこの入院でよくしゃべるようになった。逆に下は疎遠に。まあ、しょうがないところもあるんだけどね。


そして本格的にやることがない。

せっかく治りつつあるんで体調を大事にゴロゴロ過ごした。最近、点滴の輸液ポンプのバッテリーが切れかかって焦る。


平和な1日ではありました。

明日はヨーグルンいこう。あるいはサルサドッグいこう。9時以降にいこう。

出戻り入院日記15

考えてみるに月曜日が祝日なのでもう今日しかいろいろなことをする時間がなかったんですね。それをおれだけじゃなくて看護師もすっかり忘れていたみたいでドタバタしていたのでした。


それはそれとしてゲホゲホと咳込んで痰が出て鼻水が止まらないのですね。

トイレットペーパーを1ロールかっぱらったんだけど、もう半分以上つかえちゃったな。


で、昨日シャツを着させてもらったのも効果があって寝汗でぐっしょりではあったな。

だから、今日はシャワーを浴びたかったんだよな。


と、最近は、シャワー近辺にドタバタとしたことが起こる。

看護師に予約をとっていただいて、入ってあがったら、看護師が走ってきて、「麻酔課にいってください」と。上記のように、麻酔課の話を聞くのはもうこのタイミングが最後だったんですね。月曜が祝日で火曜日が本番ですから。


どうせ2階にいくんだからいろいろとお楽しみって考える余裕もなくそのままいく。

まあ、1ヶ月前にきいた話ですよ。うーむ。


リハビリの先生もいらっしゃる。これまた手術前最後になるんだよな。

で、フロアを2周歩く。たんたんと歩く。今回、まったく体力的な心配はない。昨日よりは咳も少ないしな。


すると、同じフロアの別の部署の部屋のネームに知った名前が。

前の入院時によう話してたジジイだ。珍しい名字なので間違いようがない。


あとでヒマをみてちらりとのぞいてみるとビンゴでした。

身体がかゆいので、主治医に相談したら一応入院になってしまったそうだ。で、主治医自体はそっちの部署なので入院は別になったと。

おれも本当はそうなんだよな。だから、今度入院って事態になったらそっちだと思うのだけどね。ま、入院したくねえけど。


そのあと、風邪ってことで、採血とレントゲンが追加であったので、レントゲンのときに帰りに売店でセブンティーンアイスを買ったのでした。

スペシャルセレクションって150円のシリーズのベルジャンショコラをいってやった。ベルギーチョコ使用ですぜ。

これが甘くてうまい。おお、この容赦ないチョコレートの甘さは久しぶりなのでとってもうれしい。身体が喜んどるわ。

今にして思えば、これが風邪に1番効いてるんじゃないか?


と、不思議なことにヒマを持て余して起きてるとなんてことはないんだけど、「よっしゃねよう」と思うと看護師が起こしにくるワナ。これってどういう現象なんだろう。もちろん、それぞれ用があるんだけど、ひとつは「もうすぐ夕食ですよ」ってのがあってな。なんだよ、もうすぐ夕食って。そういうことで起こすなよ。


ちょっと手術近くなってナーバス。


同室の名物ジジイは終日おとなしいかと思うと、「ハマってる看護師」と40分くらい話していた。この看護師はおれには全然ハマってない。おれは彼女と雑談したことねえぞ。


土日月はだらだらしてよう。こんどこそなにもねえだろうし。


セブンティーンアイスのスペシャルセレクションのもうひとつと、ドトールのヨーグルンのマンゴー&パッションとサルサドッグを3日のあいだに食べよう。

そして風邪を治そうそうしよう。

そして手術に向かおうそうしよう。

そしてさくりと退院しようそうしよう。