闘病記

心筋梗塞になって入院してからの病院関連の記録日記。そんな闘ってません。

​ 検査入院日記2017 下

10/19
検査の日。
これまで検査だと左足の付け根の動脈から管を通して治療していた。だから、前日に看護師さんに陰毛まわりを剃ってもらうという儀式があったのですが、今回は右手の血管から入れるから要らないので気楽なもんです。なんで今までこれでやらなかったのか。
あとオシッコを出す管を取り付けるのもしてない。本当に楽。
 
だから相変わらず点滴だけのままダラダラとしておりました。ほぼ放置。だからこの日からきても同じだと思うんだけどねえ。
 
前回まで叔父にまかせてたけど今回は保証人で一筆書いてもらったはしたけど、お嬢様たちに立ち会いにしてもらうことに。
 
12時30分に話して13時45分からはじめる。
車椅子でいって1階の処置室に入る。4階の手術室にくらべるとだいぶ気楽な雰囲気。横になり、右手にジャバジャバと消毒薬をぶっかけられます。
服装も下は病衣のままで、上はアラブの商人のようなベスト状態。そこに心電図が貼り付けられ左手は点滴。
 
そして、「ちょっとチクっとしますよ」で麻酔。
「ちょっと押される感じあります」で、動脈に穴を開けてカテーテルを通す穴が空きます。
通ります。これまでは太ももの血管が太いので心臓のほうにきたときに「あ、なんかいるな」ってのがわかりますが、右手からの場合は入ったときから感覚がありますね。そして体中がなにかうごめいている状態。
よく虫使いの妖術で体中に虫が這い回るじゃないですか。まさにそれ。
そしてシンプルにそれは「痛い」です。とくに右手が痛い。麻酔の時から退院間際まで痛かったです。
右手の血管にばら鉄線がが入って血管がずたずたになってるんじゃないかって痛み。
これを書いているのは20日の夜で2日経ってます。腕自体の痛みはなくなりましたが管を通したところの2箇所の1mmの穴の周辺はその痛みの名残があります。
 
機械も4年前のとはまたちがっていて、4年前は真っ黒なアフリカの民族音楽の打楽器みたいな大きなものがついてたけど、今回は大金持ちのお坊ちゃんの運動会のときにばあやが丹精込めて作った重箱くらいの大きさになってました。わかりにくいよ。
 
そして相変わらず友達とゲームしながら感覚だし、検査開始前にはにぎやかだったのにあとは何人かしかいない。
放射線よけの黄色い重そうなエプロン(実際にあとで「重いです」っていってた)をつけた女性がときおり思い出したかのようにおれに「なんともないですか?」って話しかける。
寒いんだよ。これもあとで聞いたら機械の管理のためにどうしても寒くしてるそうで。おれアラブの商人だぜ?
 
と、ここで医者の雑談が熱を帯び始めるのよお。
 
イヤな予感がするのよ。おれもまあカテーテル検査の達人なわけで。救急車で心筋梗塞で担ぎ込まれたときからトータルで8回とか?(数えるのめんどくさい)
 
そして予感的中。こう言われた。
 
本来直さないと思っていた場所はバイパスがかなりきちんと動いていて下手に広げるよりバイパスにがんばってもらったほうがいいと判断したのであえてそのままにすることにしました。
ところが、(でました!ところが)
もう1本の血管がかなり弱ってることがわかりました。
ここにステントをいれることにしました。
ところがここにはプラークって脂肪のカタマリがたくさん詰まってます。下手に弄ったらそれが飛び散ってあちこちが詰まってしまい、そうなると脈拍が著しく落ちてかなり危険です。つきましては(でました!つきましては)
マタの付け根の静脈からペースメーカーを入れたいのですがよろしいですか?
 
ガビーン
 
ということでまた看護師がわーっときて、ズボンとパンツを半分だけ下ろしてちんげをそり始める。
そして尿瓶をチンポに挿入する。
みんなの前でこの辱めかよ。
 
そいでさらに処置。
 
処置自体はうまくいったけど、
下半身丸出しで、寒くて、長時間だったので膀胱が爆発しそうになる。
これ、部屋にもどったら3時間動くことができないし、おしっこをいれる管はないんだから「ガマン」になるんだよな。
それは不味いな。
ということで恥をしのんで処理が終わってから後処理をしてる看護師におしっこしますと宣言。
3人みてる(直接はみてないけどさ)前で出す。
これがでないんだ。
もう膀胱が爆発しそうなのに出ない。
超集中したらやっと出る。
そして出だしたら永遠に止まらない。
あとで、尿瓶を処理してる看護師が別の人に「大量(はぁと)」みたいなノリでみせてた。
はずかしめー。
 
ということで、腕だけだと腕は固定するけど行動が自由のはずが3時間固定。
 
そこでまたおしっこがしたくなるという事態。
 
さすがに今度はイヤなので看護師になんども3時間後になったらすぐに前貼りをはがしにきてねと頼む。
看護師自身は「尿瓶は別にあてとくだけでそんな手間じゃないから全然いいのに~」っていってたけどおれがよくないんじゃ!1日2回も看護師におしっこするところみられたら完全に性癖がおかしくなるじゃないか。
 
ということで地獄の3時間。また腰は痛いわ、前記の通り右腕も痛い。とくに処置が終わった後の止血バンドってのが痛いのよね。これ9月から新しくなったていうけど、プラスチックのタイラなところをぎゅーって押し付けている感じ。これがあとあと信じられないほど苦痛になっていく。
今回、股の付け根はこれまでの左側の動脈じゃなくて静脈だったのがあってあまり痛くはなかった。
 
そして右手が使えないので左手だけでつかえるキンドルファイヤがまたしても大活躍。
 
ということでいつもより苦しいという目に。
 
10/19
1日安息日みたいな感じ。
止血バンドははずれたけど点滴と心電図はつけっぱなしで。
 
ただ、それ以外にほぼなにもなし。看護師がたまに点滴見に来るくらい。
 
10/20
ということなので次の日の9時にサササと帰りました。
1日170円はおもったより関係なくてほぼ食事代だけでした。おれは1級障がい者なので医療費はいいのです。
 
次は8ヶ月後だそうです2018年の6月ですか。
 
あと、薬が変わりました。上記のプラークって中性脂肪のカタマリが多かったのでそれを減らす薬。
それが小さいビーズみたいなんですよね。それを朝夕2回サーッと。これが忘れそうだわ。