闘病記

心筋梗塞になって入院してからの病院関連の記録日記。そんな闘ってません。

如何にして痔の手術を受けるまでに至ったのか日記

11月28日より入院して痔瘻根治手術をして30日に退院しました。
ここではそこに至るまでの話を書きます。

痔自体はすごく長いつきあいです。20代にはもうあったような気がします。
とはいえ、それはウォシュレットがあたったらしみたり、お尻を拭いた紙に血がつくというものでした。ほうっておくとなんともなくなりました。そうだな、疲れているとできる頻度が高かったかな。

それがここの闘病記を書くきっかけになった心筋梗塞を境にちょっと状況が変わりました。

心筋梗塞は血が詰まることによって起こります。だから、予防のために血をさらさらにする薬を毎日飲みます。このことが直接的な原因となるのかはわかりませんが、いざ、上記のような切れ痔状態(切れ痔なんだろうけどさ)になってもなかなか治らなくなりました。そして、頻度はさらに高くなりました。

ただ、いうてもウォシュレットでしみて血がつくくらいで。だからまあと。

 

その状況が変わったのが今年の春くらいです。

 

肛門のフチに突起状のものがでてきました。いわゆるいぼ痔ですかね。これが痛い。触ると痛いし、座る立つ寝るすべての動作に痛みで主張してくる。無意識に正座気味の姿勢を取ることが多くなります。

困ったなあとここからドラッグストアでいろいろな痔の薬をためしはじめます。
外にあるものだから、座薬タイプとか中に注入タイプはいらねえだろうと軟膏タイプを何個か買ってはあっというまに使い果たす感じで。あとになってみると外が問題じゃなかったのですね。当時は気が付きませんでした。
1番効いたのはなぜか抗生物質も入ってなくて値段も安い、プリザクールジェルです。

でも、効いてたというよりスースーしてて気が紛れてたのかもしれません。

やっぱ医者にみてもらわんとたまらんわと思いはじめたのがこのタイミング。遅いんだよね。あとになって叱られたよ。「もっとはやくきてりゃなあ」って。

ここで悩むポイントが出てくるのです。心筋梗塞のために血液をサラサラにする薬をいれてる以上、そういうのは担当医にたずねてからのほうがいいんじゃないかと。

そしてそれを忘れるんだコレが。ちょうど痛くなかったり、ほかの心配でそれどころじゃなかったりとかで。
それが忘れずにうまくタイミングが合うのが10/20の検査入院の日。

そのころにはまた状況が変わってきている。イボのようなものが小さく奥の方に引っ込む。直接さわってもなんの感覚もない。いっそカッターナイフかなんかでえぐってやろうかとも思うくらい。

そのタイミングくらいに肛門のまわりが化膿していく。あきらかに血じゃない液体が出始める。これにも一応プリザクールジェルは効くような気がしたけどもこれまでのイボは「点」で痛みがあったのだけど、今回は患部がはるかに広いのでなにをどうしても痛い。痛みは同じくらいなんだこれが。だからより辛い。

 

検査入院日記のときはそんな状況で入院していたのでした。お尻がヌルヌル状態ですよ。看護師にみられて手術台の上で寝ながら尿瓶におしっこしたりしてるときも。

で、尋ねたんですよ、担当医に。すごく省略してリアクションを描写すると「え、勝手にすれば?」って感じでした。もうちょっと丁寧にいうと「1回行ってこればいい。最初にいっていきなり手術とかはないし。それでなんかいわれたらまた教えて。そうしたらここの病院の外科なのかなあ?にちょっとたずねてみるよ」って。

 

そして肛門科ですよ。やっぱ恥ずかしいじゃん肛門科。だから抵抗あるんだけど、もはや背に腹は代えられないし、つまり担当医にそういったのは「行きます」って宣言なわけだし。

 

10/25に行きましたよ。クルマで10分くらいで着く個人医院に肛門科があったので。このころには「富山 肛門科」で検索してはいたのでした。

できれば休みたくない手術はしたくない。それで通いでなんとかなるならってことでここにしました。これなら無理なく通うことができるから。
朝イチにいったらすぐに通されて、横向けにお尻を突き出すような形で寝かせられるそして先生がくるなり尻タブを持ち上げてちらっとみて「あー」と。体感1秒でたぶん実際の時間も10秒ないかな。

 

「これは痔瘻だな」と診られました。痔瘻というのは「じろう」と読み、肛門の内側から肛門以外の場所を通って穴が開いて外に分泌液が出る状態です。膿んで体液がでてるのがそれです。

その病院は小さい病院でどうみても処置がなかったし、いろいろと事情を話していたので、とりあえず抗生物質の飲み薬と軟膏を1週間分出すから、それで効かなかったら上記のとおり担当医に相談してみてと。

「治るかなー」

っていわれててそのとおり治りませんでしたが、抗生物質いりの軟膏を外と中に注入してしばらくは痛みはなかったです。グジュグジュは改善されません。

 

11/17に別の病院に行くことになりました。このころは小康状態でもあったのですがこれまでの経験上12月の心臓の方の通院にはまた痛くなってそうだし、どうも心臓内科の担当医あてにならんなって。

ここにした決め手はネットで症状を前もって送っておくことができるところ。ネット受付っすね。

あと、もうひとつ近いところは土日にやってるかわりに水木休みでおれには都合が悪かったのと。

病院はネット受付みたいなハイカラなことをしてるわりには昭和からありそうな年季の入った質実剛健でありあちこちにおじいちゃんおばあちゃんな工夫(子供の写真とか新聞の切り抜きを壁に貼ってある)をしてある(たぶん年配ばかりの看護師の仕業)町のお医者さんの大きいバージョン。

受付の待ち合わせ場所にもどこから手に入れたのか巻がそろってないマンガや脈略のない小説や雑誌や絵本がたくさんある。そいでおじいちゃんおばあちゃんもたくさん。どうも整形外科で腰痛なんかのヒトが多いのだろうなと。

そこで検診。肛門科の検診は話が速いね。今回は仰向けに寝てあぐらをかいた状態でマンぐり返しの体制で診られました。でも10秒。グリグリとさわった挙句「はい分かった」と。その後の看護師に拭かれたときも痛い痛い。

「入院いつにする?」と、ズボンをあげて先生がすわってるデスクに行くなり言われる。

まちがいなく痔瘻だし、手術でしか治らないし、いまは、肛門のまわり半周だけだけど直に周囲を囲むようになるよと。そいでもってもうちょっと早かったらよかったんだけどねーと。

まあそういうことで入院決定になるわけです。

それから2週間くらい開きますが、薬的なものはないんですか?と看護師に尋ねたら「んー、痛み止めでも持っていく?」みたいなノリなんで、ああそういうのいらないんだと思って「じゃあいいです」と。

 

そして入院になるわけです。これが不思議なことに入院となってからは痛みがうそのようにひいていたので入院が近くになるにつけ「ぶっちしちゃおっかなー」なんても思っていました。