闘病記

心筋梗塞になって入院してからの病院関連の記録日記。そんな闘ってません。

3回目検査日記

またまた間が空きましたです。

病気は治療や通院の間が開けば開くほどいいのでこれはこれでいいことだと思いましょう。

去年7月の第2回目の検査入院より8ヶ月が経ちまして、3回目の定期検査入院がありました。

カテーテル検査といい、静脈か動脈か忘れましたけど、そこから細い針金を通し、心臓付近を調べ、もし血管がつまっているようだったら「治療」するわけです。

 

前回7月までと同じペースで動いておりました。2ヶ月弱に1回、月曜の15時に通院しては採血され延々と待たされて4分くらい話しておしまい。処方箋を書いてもらい近くの薬局で薬をもらい、朝夕にそれを飲む。薬の内容もびっくりするくらい同じ。朝に10錠、夜に3錠。

血液をサラサラにする薬や利尿剤など。

 

体調もさして変わらず。よくもなく悪くもなく。前より立ちくらみは少なくなったけど、心筋梗塞前に体重は戻ってしまったかな。

 

だから楽観視してたんだ。

 

しかも、火曜日10時に入院と、かなり余裕をもった入院だし。なおかつ検査開始も次の日の午前中2人目だって。こりゃあラッキーと思った。

早く終われば早く帰ることができますから。

で、ネタばらしですが実際に早く帰ることができました。火曜に入院して木曜の9時には終わりましたし。

 

ただねえ。

 

まず、火曜日の朝に入院する意味が全くなかった。

10時に入って、なんにもしなかった。

その前の通院で、採血やレントゲンや心電図を撮ってたんだよね。

だから、それが終わったら放置。THE放置。

今回、画期的だったのは今までとフロアがちがったことです。

これまで、心臓外科、心臓内科、心臓病用の集中治療室(CCU)と心臓病用のフロアにいたんだけど、今回はそこより2つ上の階。

耳鼻咽喉科、眼科、そして癌の人のフロア。

だから、見知った看護師さんはいない。担当医だけだね。たまに部署異動でひょんなところで知った人と会ったりもするんだけど今回はなかった。

同じフロアでも、外科と内科だとノリがちがうんだから、フロアがちがえばさらに倍率ドンでした。

このフロアはわりと年齢が高めでしたが、そのわりにキャピキャピしてました。

ただまあおれがいってる病院の看護師はいい人が多いね。毎回そう思う。今回もそうでした。ただ、ノリはちょっとちがうわな。看護師それぞれってこともあるだろうけど、部署のノリってのもまちがいなくあるよ。

で、看護師が悪いということもなくね。

同室の患者さんも同じ日に手術って方が多いし、おれとちがって命運を分けるなんてけっこう大変なので静かでした。そういや前に入院していたときも、うっせー患者らはさすがに大手術前は神妙にしてたよなあ。今回、顔も知らないけど、医者や看護師の話によると癌患者が多いようでホント命運が分かった瞬間だったみたい。

ともかく、火曜日の朝10時に入る理由なんか1コもなかったのよ。

12時ごろに叔父にきてもらって先生と話をする。何回もやった話をまたする。まあ、これは向こうも決まりですし。

そして本格的にやることがない。看護師にも放置される。

あ、1回、チンチンの毛を剃りに妊婦の看護師がこられたくらい。

ものすごいソフトタッチでちんちんまわりをさわっては明日のカテーテルを刺す、またの付け根あたりの毛をそっていかれました。けっこうムズムズきました。

あと、ふくらんだハラをおれの太ももにあてたりされました。あてるのなら胸だろと思いましたが位置的に無理だわな。

 

あとは「しゃべくり007」でくりぃむしちゅー有田氏が絶賛されていた乾くるみ氏の「イニシエーションラブ」を読んでました。この日のために買ったんだし。

早めに読み終わりましたが、いろいろなことが気になり、読み返したり、ネタバレサイトやamazonのレビューなどを読んで楽しみました。

読むルーブックキューブみたいな感じの本で興味深かったです。

あと、エロかったです。

 

そして水曜日。

これが10時から検査開始。

入院着を脱いで、下着を脱いで、上の丈が長いワンピースな手術着を着る。下はなにもつけてない状態。

チンチンにくだをさされて、検査のあとに分厚い大きいビニールテープのようなものを傷をとじるために貼る。それを剥がすときのことを考えて陰毛近辺に「前バリテープ」などというものを貼る。もちろん陰部にも貼る。

そのあと紙おむつをするってのがパターンなんですが、すぐに検査がはじまるのでそのままでいいかって。

 

今回部屋が患者をストレッチャーのまま運ぶでかいエレベーターの直ぐ側の部屋でストレッチャーに乗るなりエレベータに乗り、そして手術室じゃないところ(検査なので検査室)にポンとおかれてすぐに検査開始。

1時間で終わる。前回2時間強で、前々回は3時間弱かかっていたことから比べると画期的な短さ。

そう、つまり、「治療」は必要なかったのです。もう狭い血管を広げる必要はないし、前回まで治療した血管も問題はなく機能してました。

はじめて「検査」だけだったのです。

もちろん、最初の心筋梗塞で半分がた動いてない心臓はそのままだし、細いところもありますけど、今回は治療がなかった。

そうなるとどうなるかというと、検査中の手術着がすっかり取り去られている状態でカテーテルをさした場所、すなわち股の付け根をを血止めするために担当医が20分ばかり延々と押さえるという羞恥プレイがはじまるわけです。

前回はアンジオシール(医者はアンギオシールっていってた)というソッコーで血が止まる魔法の薬みたいのをつけたのですぐにそれも終わったのに、今回はなかった。「治療」では使うけど、「検査」だった場合は使わないそうで。なぜかはたずねなかったです。めんどくさそうなことをたずねるとなんかちょっと困った顔するんだよな、今の担当医。それがもうしわけなくて。

ということで、延々と傷口をけっこうな体重をかけて押さえられました。

でも、それは序章だったのですよ。

 

病室についてからはそのまま「ベッド内安静」ってのがはじまりますし、最初の2時間はベッドの位置も足の位置も動かせない状態です。
まあ昼過ぎには自由になるだろと思ってたらこのまま延々と。

これまでで1番長い間だよ。これまでは検査が遅かったのがさいわいして、動けない安静時間が短かかったけど、今回、昼前からそれ。

10時から検査開始。12時に終了。そのあと安静。ずっと安静。ひたすら安静。すぐに看護師がチェックに来る。

ということで水曜日はひたすら腰が痛いのです。

入院着のままチンチンにくだをさしたまま前バリテープを張ったまま、そしてオムツを着用してないまま。

 

こうなるとどうなるかというと、様子をみにくる看護師が「傷口見ますね-」と手術着を開いて傷口をみるたびに少しづつ寝返りをうってはだけてる入院着からはみ出てるくだのささったチンポをみられるわけです。

 

看護師も先生もそんなものは仕事だし気にしてないだろうことはわかってますが、おれは猛烈に気になるよ。そして腰がいたいよ。どんなプレイだよと。

 

で、あのフロアのものすごい多くの看護師にチンポをみられてますよ。下手すりゃ10人くらい。なんだこれ。そんなAVあるのか? しかも、だまってベッドの角度を上げて叱られたりもしてますよ。

こういうプレイがスキな人には垂涎の的だったろうけど、おれは全然そこらへんノンケなんですよ。

 

そして長い。これが次の日の朝まで続きました。また、おれとしてはその日のうち、夕方くらいには取り去ってもらえるのかと思ったらそのまま明日の朝までだって。死ぬよ。

と、看護師に隠れてベッドを90度くらいに立てて腰の痛みから逃げているうちに寝てしまって、看護師にみつかってしかられるってのを3回くらい繰り返す。

 

それでも全く夜は更けないし明けない。眠い眠いでずっと20時間くらい。

 

腰痛防止の運動とかもしていたのでここんところ腰の調子はいいかなと思っていたら、まさに「元の木阿弥」になりましたよ。

 

道中は上のガキから借りたPSPで「ダンガンロンパ」をはじめたり(上のガキのモーレツプッシュ)してたけど、そのバッテリーが切れて、充電しながらでもなかなか時間が過ぎない。

あと、前回までゲームをもっていかないワケを思い出したよ。とにかく入院中はゲームはむいてない。ゲームやってるときにかぎって看護師がくるし。セーブとか良きタイミングで止められないし。

やっぱり本を読むかスマホだなあ。

 

食事は動けない患者用のが3食出た。昼と夜と朝と。これもまたはじめて。たいてい1食だけだもんな。まあ長かったからなあ。

1回は食パン(withジャム)とオレンジジュースと肉じゃがゼリーというもの。

あとはしそのおにぎりと串に刺したおかずにコンビニのコーヒーカップ的なのにいれたスープ(味噌汁)。おかずは、ブロッコリーと肉のソース炒めの串刺しの夜と、しいたけと高野豆腐の串刺しの朝。

「チビタのおでんみたいやつでしょ?」って看護師にいってたけど、イマイチウケなかった。年齢からして「おそ松くん」知らないのかな。「テンションのあがらないバーベキュー」っていったほうがよかったな。

次はそうしよう。

 

否!次はないのです!

 

そう、これで8ヶ月の定期的な入院はなくなりました。定期的な通院のときの採血とかで様子をみつつ、年に1回CTスキャンを取り、その状況でまたカテーテルがあったりするって感じになったのです。

 

いやっほー!

 

ということで、ここも最終回になったらいいですね。本当に。