闘病記

心筋梗塞になって入院してからの病院関連の記録日記。そんな闘ってません。

2回目検査入院日記

お久しぶりでございます。

7月の24日から27日の早朝まで2回目の検査入院をしてきました。

だいたい8ヶ月おきにあるわけで1回目は12月にありました。

前回がクリスマス直前で今回が夏休み突入ですよ。

しかも、だいたい入院してたときから1年後ですかね。

 

それまでの話からはじめます。

 

退院してから、はそう頻繁ではないですが1ヶ月半くらいのペースで通院しては2時間待って5分話て薬の処方をもらってあとは毎日飲むってダンドリを繰り返してました。

血液検査の数値で薬を調整されてますが、最近は落ち着いたみたいで薬の量も変わらないですね。

そして、特筆すべきトピックとして担当医が変わったのですね。内科の先生、金沢の病院に移っていきやんの。

どういうシステムになっているのかよくわからないけど「上から」いわれたからそういうことになったそうです。でも、今いる病院とはなんていうか系列がちがうような。たとえるならローソンの店長がセブン-イレブンになるような。

で、新しい方。前回はオードリーの若林氏をアクティブにして関西弁にしたような方でしたが、今度は顔色が悪い佐々木蔵之介氏風ですかね。こっちもコテコテの関西弁ですし、前担当も存じてたみたいなのでどうなんだろう?同郷とか。

しかし、「長いつきあいになるのでよろしくお願いします」っていったのになあ。

内科か外科か選ぶタイミングがあったのよ。通うのなら外科のほうが時間的にいい感じだったのに、内科に最初にお世話になったしいろいろと尽力してくれたからって内科にしたのになあ。

 

前回のカテーテル検査のための入院で、異常がなかったら問題はなくて次の検査もしばらくなかったのですが、異常があったために8ヶ月後ということになりました。

 

カテーテル検査というのは足の付根の動脈からワイヤーをいれて心臓のところまで持って行って様子をみるってやつですね。そして狭い血管をみつけたら補修すると。

補修なしだと次の日で帰ることができますが補修すると次の日の次になると。

そしてめでたく今回もそうなったと。

 

「いろいろなやり方がありますからね」

と、今回の先生いわく。

前回の血液をサラサラにする薬の効能を弱めるために毎朝毎晩注射を射つというためだけに病院にかよっていたのは今回はなし。大丈夫か?と思ったけど、結局、検査の朝も普通にそのサラサラの薬飲んだしな。

 

 [クリといつまでも - 闘病記]

 

今回衝撃なことはいくつかありましたけど、この集中治療室時代のお気に入りの子が、1年の間に一般病床の担当に配置換えになっていてなおかつおれの担当看護師になっていたよ。

漠然とおれのことは覚えていたし、「調子がいい」っていうとちょっと悪口っぽくなるけど誰とでもフレンドリーに接することができるおかげで、おれもすぐ集中治療室時代の感じで話したりはできるようになった。

しかも、この1年でさらにパワーアップしたみたいであちこちとどたばたと尋常じゃないスピードと正確さで仕事するのは1年前と同じだけど、くわえて前回にはいなかった後輩への指示や、前回にはなかった「ちゃんとした言葉づかい」と、「ちゃんとした会話」ができていて驚いたわ。

フレンドリーなことで言葉づかいがややタメ語なのをごまかすってパターンだけじゃなくてきちんと敬語で返すようになってきているというか。へーって。

やっぱりいい子だね。向上心というか変化が見受けられる子はいい子だよ。

 

ただ、えらくなったのか身体を洗ったりするような仕事は彼女が担当じゃなくなったみたいでや「クリっ」ってのをやってくれなくて残念。というか、今回それ自体がなかったですね。

 

ああ、それでカテーテル検査は足の付根だからしてそこいらの毛は剃られるのよ。陰毛剃り専用電動シェイバーで。あと、尿道に管を通されるのよ。

こういう楽しそうなイベントは今回担当が男の看護師でなあ。

ところが、この男の看護師も、去年の今ごろ、本当のペーペーでさ。むこうもおれのことを覚えていた。だって、はじめて採血したのがおれなんだもん。前の日に「血管みせてください」なんてみにきてたし。

陰毛剃るのも尿道に管をいれるのも下手だったけど(尿に血が混じったし)、点滴をさすのはすごく上手になっていた。

みんな成長しているなあ。と、シミジミしたよ。

 

去年の5月に救急車で運び込まれたのが集中治療室。そのあと内科の一般病床に移されたけど、内科の一般病床はA床とB床とあるそうですよ。ちなみに集中治療室がC床。これまではA床で、今回初B床。しかも、同じフロアの外科病床もいるからこれでこの階の病床を制覇したよ(ジマンにならない)。

 

内科のA床とB床のちがいってよくわからないし、はっきりとはいってなかったので聞きそびれたんだけど、実はなんとなくわかるんだ。

自分で歩くことができない人のところなんだよ。

去年入院してたときからそう思っていたよ。

なぜなら、とってもウンコ臭いから。

そりゃあそうだよな。自分でトイレによういけんのだから。

 

だいたいオムツに垂れ流してはナースコールをして片づけてもらうというダンドリ。

あるいはベッドわきに簡易トイレを置いてそこでってダンドリ。それはおれもやったよ。

 

そしてそれが「スキ」なやつが今回同室にいたよ。

1日20回30回はざらでなんかあるたびにナースコール。まあ、動けないしね。

で、カーテンをシャッとしめるからなにをやってるかはわからんけど、オムツをおろしては、尿瓶にチンチンをあててもらって小便するという「プレイ」に病みつきみたい。

そしてそれより楽しいのが大みたい。ときおり「出ろ!」とばかりふんばりやんの。そしてナースコールで呼んでから、ちょっと恥ずかしそうに(小はもはやなんともないみたい)「大出た(ハートマーク)」みたいにいってる。

これが入院している間、昼も夜も。のべつのまくがなし。

ダチョウみたいな顔されてたよ。テストで川端康成氏の写真に「ダチョウ」と書いてあるおもしろ画像をみかけたけど、川端氏よりダチョウに似てたよ。

 

で、もうひとりいてこれがまた難物でな。彼は歩いてトイレに行くことができる。しきりに行ってたね。

基本静か。だけど誰かいると延々としゃべる。特に、ウンコジジイの見舞い客や奥さんと話をする。ウンコジジイ自体とは仲が悪いみたいで口をきかない。でも、その友達にウンコジジイのことを話す「トイレができるトレーニングしないとねえ」とか。

あと彼もなんの用か知らんけどしきりにナースコールをする。長話をする気はないみたいけど、ナースになにかしら用件をいいつけたりする。

こういうの「頻回ナースコール」っていうんだよね。今朝覚えたコトバです。

各ナースステーションにそれぞれのナースや医師のスタッフの集合写真やコトバで構成された壁新聞みたいのがある。そこにありました。

「頻回ナースコールほど丁寧で笑顔で対応を」みたいな。

 ま、あんまり笑顔の方はいませんでしたけどね。上記のクリの子もたまには「飛ばした」対応でしたし。

 

おれは今回1回もナースコールしなかったな。用がまるでないから。

そんな部屋に3日いました。眠れませんでした。耳栓忘れました。耳栓重要。

1日目はゴロゴロとすぎ、2日目に昼飯抜いて陰毛剃ったり準備して2時くらいから検査スタート。

前回は延々と桑田佳祐氏のベストがかかっていましたけど、今回は無音。病院でデフォルトでかかっているジャズのゆうせん(なんでジャズなんだろ)がかすかに聞こえるくらい。

[検査入院日記 - 闘病記]

 そいでここにあるのとほぼ同じダンドリ。付け根からワイヤー挿入してレントゲンモニターみながらあれやこれやと。

今回はでも痛かった。途中不整脈にもなったし。実際に胸が苦しかった。そしてそれよりなにより腰痛。腰が痛い。今回は本当にきつかった。これは実に退院するまで尾を引いた。

[Angio-Seal? STS Plus | カテーテル・インターベンション製品 | セント・ジュード・メディカル]

今回新兵器を導入したようです。前回は使用してなかった「アンジオシール」というのを使われました。

止血用のデバイスです。これで、前回、検査終了後20分も患部をチンポまるだしで押さえられたりはなく、「え?」ってくらい早く終わりました。

そして前回は20分押さえたわりには血が出てまたが血だらけになったってこともなくキレイに止まったままでした。それで前回はあったチンポ洗いが今回はなかったんですよね。
そのアンジオシールのパンフレットみたいのをもらったんですよ。
それによると、尿の管をいれなくてもいいし、術後はベッドを倒しても大丈夫ってあるけど、そこいらはまだ模索中みたいですね。前のと今の中間みたいな感じでした。ベッドはフラットで2時間は動けないって。ぜひ、次回からはパンフ通りにしてほしいわ。

ま、勝手にベッドは倒したりしてましたけど。それでも腰は痛かった。こりゃあダメだわ。絶対に次までになんとかせにゃあな。腹筋背筋でもして腰を強化しよう。絶対にしよう。

あと、衝撃だったのは、前回の担当医より歯に衣着せぬ性格なようで、おれの心臓のポンコツぶりをとうとうと説明されてましたね。「もうそろそろどうしようもない状態になる」みたいな。死ぬってことではないけど、治しようがない状態になり、あとはそれでやりくりしていくしかないってことらしいけど。

それが1番の衝撃だったかしら。


食事は相変わらずパンとジャムとジュースに、今回は肉じゃがゼリーというモノ。やっぱりマズイ。担当看護師も「あのマッズイの!」っていってましたね。

金曜はもうまったくやることがないのでダンドリして根回しして土曜の朝に出られるばかりにしておきました。ちなみに金曜の朝はもう担当看護師が3連休をとっていませんでした。

それでチンチンの管を抜きにきたのが新人の女の子でした。この子も有望だな。ジジイ扱いがすでにベテラン。態度やリアクションはまだまだだけど愛嬌があるからそう思わせないって特技があるみたいです。

そして土曜になるなり朝ごはんを食べて出る。そういう2回目の検査入院でした。

1回目とのちがいとして子供がクルマで迎えにきたところも大きなちがいですかね。これまで叔父にたのんでいたのとは格段に気が楽です。

次回は3月か。そのころには彼女ら(彼ら)はどう変化してるかな。

何人か会ったベテランさんはなにも変わってなかったですね。アタリマエですけど。

相変わらず冷淡だったりポーカーフェイスだったり。微笑を仮面のように貼り付けてたり。仕事は的確だけどおもしろみがない。

ま、「おもしろい」ってどういうことだよってことですけど。

新人さんの成長をみるのがおれにはおもしろいわ。

今回担当看護師が「クリ」の彼女になってくれてたっぷり顔をみて話をしたので、ずっとあった心残りがなくなった。それがとてもありがたかった。結婚してくれたらもっとありがたいけどまあそれは特別にかんべんしてあげるわ。

だから次はまた外科病棟でもいいかなー(そういう問題じゃない)。