闘病記

心筋梗塞になって入院してからの病院関連の記録日記。そんな闘ってません。

さすがにこれで終わりだろ日記4

退院が水曜日に決まりました。

なんだか、あっさりしててなんの感慨もない。

まあ、担当医がはっきりと「退院」って単語をクチにしてないってのもあるよなあ。


「このままだったら水曜日かなあ」みたいな。


それに看護師がフォローして水曜日ってことに。んま、あとで正式に告げにこられましたけど。


そして、前回は出たい一心でいたけど、それで心不全になって出戻ったモノとしては、警戒するなっていわれてもなあ。

でもまあいいか。


これがそういう状態でまわりもわりとあっさりしてるのがまたなんとも。


しかし、前のおっさんがうるさい。

病院で「やっかい」な患者ってのはいくつかの種類があると思うけど、基本は「うるさい」だよね。どううるさいかでバリエーションがでる感じ。


せき込んだりの生理現象は仕方ないし、アルツのハイマってる方もしょうがない。

だから、生活音か看護師や先生との会話でうるさいか。


となりのジジイは個室にいたときにまたいっしょの部屋になったことにちょっと「えー」みたいなこといったら看護師と先生が「だいぶおとなしくなったよ」的なことをおっしゃってましたけど、ちがうんだよな。おとなしいのは前からなんだよ。このジジイ1日の9割は無音なんだよ。

動かない(動けない)から生活音も皆無だし。


反面、手術前はいなくておれが手術して個室を経て戻ったら部屋にいたおっさんは、1日の大半がうるさい。眠剤なしで1日眠れなかったときによくわかったけど、寝ればイビキでうるさいし、眠剤を服用しているわりに4時間くらいで起きては床から出て行ってトイレにいったり廊下を徘徊したりしている。深夜の2時とかに。

ベッドにいるときもなにかを落としたり、奇声を発したりする。

そして、先生や看護師にもけっこうなイキオイでかみつく。

いうたらなんだけど、蛭子能収氏が富山弁でさらに吃音がひどい感じの話し方で、看護師に「ちゃ、ちゃ、ちゃんとした日本語をしゃべれといいたいが、で、ですよ」

なんてな。

おれのなかのツッコミが「そりゃおめえだよ!」って的確なのをアタマに浮かべ発音させようとするのでそれを止めるのに大変。


でも、前記のジジイの1割よりマシなんだよな。トータルでいうとうるさい時間は圧倒的にニューカマーなんだけど、ジジイが機嫌の悪いときに先生でも看護師でもあたりかまわず怒鳴り散らす感じが本気でガマンできなくてな。

「うるせえ!」

って最大ボリュームで割って入りたいとおもうときが何度かありました。


細かくいうのもなんだけど、ともかくいってることのスジが通ってなくて純度が高いワガママってのがまたなあ。


まあ、癇癪を爆発させるのもアルツのハイマってるのと同じようなもんだし、基本、同室なだけですごく他人なんだしなあ。関係はないからなあ。


しかししみじみ看護師って職業は大変だよなあと。

このジジイに好かれてるヒトも嫌われてるヒトも大変。


そして、ここしばらくは癇癪を爆発してないので(あ、今朝はちょっと怒ってたかな。ワシはサルじゃないんだって怒鳴ってた。どういう経緯かは不明)、総合力ではいつでも高い、前のおっさんがうるさいってことだよ。

おっさん、明日退院みたいけど、そのダンドリで看護師とモメてモメて大変。話して怒ったあと、看護師がいなくなってからまた「あー」いうて奇声をあげたりしてますしね。

その場にいるおれがずっとうるさい。


看護師でちょっと思ったこと。

いっときはここでもいろいろと書いてましたけど、もう存在になれてしまったからあまり思うところがなくなってきたんかな。だから、久しぶり。


「赤ちゃん語」で話しかける看護師ね。

ジジババにタメ語で赤ちゃんに話しかけるみたいに大声でゆっくりと丁寧に話しかけるの。

8割がこれだってことに気がつきました。


やっぱり効果があるし入りやすいんでしょうね。入りやすいって、なんていうか、「看護師モード」というか、あやすモードというか。つまり「仕事」のモードですね。

だから、前記のおっさん2人は基本あやされてますねえ。

それでおれには逆に「なめとんのか?」と思われると逆効果だから普通のトーンね。


そう思ったら、逆にだれと話すときも同じって方がスゴイんじゃないかと。

ジジババにもおれに対しても先生に対しても同僚にも先輩後輩にもいっしょ。ああ、まあ、ナースステーション内ではちがうかもしれないですけどね。


ひとり、きわめつけに自然体がいるんですよ。

なんていうか、残りの2割も、最初から全員に作ってるのと自然体っての2種に分かれてる。作ってるのは赤ちゃんコトバではないですけど、たとえば、電話に出るときのママンの声みたいな感じさね。

つまりはそれだけ自然体でテンションをフラットでやってるとしんどい感じがあるのかなあと思ったりしますけど、それは接客業全体的にそうですよね。


そんななか、家や身内はさすがにわかりませんが、誰に対しても同じトーンとテンションで接しておられる方がいる。


彼女に対してはおれも好感を持ってるし、前記の難しいジジイもという稀有も稀有な存在。

いっとき魅力の秘密を探ろうとまじまじと観察したりしてましたがわかりません。普通に受け答えされますし、隠してることとかもないとは思うのですが、素性が伺い知れない。


素性がわからないといえば、おれのお気に入りのおっぱいの大きい看護師さんも、ビックリするくらいNO富山弁だし、どう考えても他県の方なんだけど、そういうことも含めて「余計なこと聞くな」オーラを出してるって意味じゃよくわかりません。

彼女の場合、表情が豊かなのと(しばらく観察しないとわからないけど)、んまあぶっちゃけ奥さんにルックスも性格も行動パターン、言語パターンが似てるのでいろいろとわかるのです。そういうところもこみでお気に入りなのです。


だけど、前記の看護師さんはそういうところはまるでない。はじめてあうタイプ。とっても不思議。


ちなみにお気に入りの看護師さんは、難しいジジイにすごくきらわれてます。


1点、退院に際して気にかかってることといえば左わき腹の化膿が結構なことになってるのと、やっぱ痛いことかなあ。


退院すると看護師の方々と話したりとかもうないのかーって一瞬思うけど、このまま何ヶ月入院したところでどうなるわけでもないって悟ったんだよ昨日。進展はねえだろどう考えても。だから未練はないよ。って悟るの遅いか。