闘病記

心筋梗塞になって入院してからの病院関連の記録日記。そんな闘ってません。

退院日記

 

退院しました。

ただ、ずっと調子が悪くて、なおかついろいろな看護師から「大丈夫なの?」みたいなことをいわれてたので朝起きても全然退院できる気がしない。

立ちくらみはあるし、相変わらず骨は痛いしね。

 

今朝もお気に入りのおっぱいの大きな看護師が担当でした。ん?彼女は家に帰っているのか?

血圧を測り、体温を測りました。

昨日も「これまでどうも」ってことをいい、今日もまたいう。またニコっとする。かわいいね。

「あとで採血に伺いますね」

「それはメシ前ですか?」

こう質問する。彼女のボキャブラリーに「メシ」というのがなかったようで、それを「ゴハン」や「朝食」「食事」とうまく変換できないみたいで、さりとて「メシ前ですよ」って答えるのも抵抗があるので、結果、「オアフ!」とわけのわからない答えだった。それをごまかそうとする感じがまたかわいかったね。

 

ノドがかわいていたので自販機売り場でデカビタCを買って一気。朝のノドが痛いのに炭酸が効くってのがすっかり定番になってきているな。もったいないんでこれを最後にしたいんですけどね。

 

そうするとオアフの看護師さんがこっちのほうにくる。前によくここにいたときに看護師がわざわざ検温しにきたりしてましたので、もしかしてここに採血しにきたのかと思ったらちがってました。

そのあとすぐに戻る。すると、すぐにきた看護師の採血はこれまでで1番うまかったぜ。ありがとうございますです。

 

9時まわり、今日の担当の看護師であり、おれの担当看護師である(でもあまりこない)が、またしても「今日退院なんですか?」みたいなことを。

彼女はベテランですごく腰が低いのですが、ベテランで上の立場らしい強いところもございます。

で、やっぱり今日退院なのは無謀なんじゃ?的なことをとうとうと。やっぱり異常な脈拍がポイントのようです。

んー、もうおれはどうでもいいんだ。って気分にはなっております。

 

と、すぐに彼女がまたきて、心電図とレントゲンをとってきてくれと。

早いことによろこぶのですよ。いちおう、採血と、これらの結果で「決まる」そうですから。もし、退院にしても延長にしても早いほうが早くわかるじゃないですか。

と、なれたもんで、2Fにいって心電図、1Fにいってレントゲンと。これがまた異様にスムーズだし、外来でいった方々に「ごめんよ」って感じでわりこみ状態。あーと、ディズニーランドのファストパス的な?

 

1000円札1枚もっていってた。帰りにコーヒー屋で昨日たのめなかったホットドッグと甘くないコーヒー買おうかって。

でも、早すぎたんだよね。さすがに7時30分にメシを食べていらねえわ。デカビタCのゲップも出るし。

 

そしてそれがちょっとだけドラマを。

 

病院はロのカタチをしており、外周に沿って病室があります。そこに「匹」の中の線のようにカドに斜めに線が切ってあり、ナースステーションがある。西と東にわかれてて対角線上に。

ナースステーションには、所属する看護師と医者全員の顔写真が貼り付けてあるでかい模造紙が貼ってあります。各場所によって工夫をこらしてにぎやかにデコレーションしてる感じで。

患者も見舞い客も「この看護師にみてもらってる」なんて話をするのに役に立っております。

と、これが前にお世話になった部署、おれが場所を移ってからリニューアルしてるのよね。

なんで知ってるのかというと外周をリハビリで歩いたり、自主的にウロウロしてるから。

 

で、かなり長いこと「クリといつまでも」のお気に入りの看護師が会ってなかったのです。ほかのメンバーはそこそこ会ってるんですけど、彼女は基本集中治療室担当だからさ。

どうもそのリニューアルのポスターに顔がないみたいなんだよな。

 

んー、どこかほかの部署に移ったのかなーって思ってたんだよな。ありがとうっていいたかったしひと目みたかったし。

 

と、レントゲンを終えて戻ろうと、待っていて開いたエレベータから夜勤明けで私服で帰る彼女がいるんだよ。

ただし、同僚もたくさん。

だから、結局、「ひと目遭う」ってのはできたけどあいさつはできなかった。エレベータに乗るのを止めて、追いかけていうほどじゃないしなあと。でも、目は合ったしいいかと。

あれなんだよね、看護師って私服姿を患者にみられるのをきらう。だから、おれの顔みて「ゲッ」って顔した知ってる看護師もいた。一応クリの看護師は「知ってる顔」って顔はされてた。

部屋にもどってずっと「これでよかった」といいきかせてたのでした。コーヒー屋いってたら会えなかったしね。

 

そのあと回診。

主治医が心臓の病気は副交感神経が重要。すなわち、あなたが今平気と思って気にしてないんならその気持ちでいるのが大事。(脈拍が速いことなんか)気にしないでいい。と。

力強いコトバですね。

検査の結果はOKだったそうですし。薬の調整となれの問題だそうです。

つまり退院決定と。

 

昼飯まで片付けちゃ「あー」とうなってる感じ。

 

最後の昼食を食べてると叔父叔母登場。ここであと必要なのが請求書なんだけど、それを待つことにする。

叔父のほうが荷物をつけに1回クルマにいく。

そしてそこで入院中最大の立ちくらみ。叔母が心配で涙ぐむくらい。叔母は何回もきていただきましたが7割くらいの確率で泣いております。「おまえは子供らを独り立ちするまで死んではならんから」みたいなことで。うむ。心配かけます。

 

そして退院でした。家に帰り、いつものPCの居間に久しぶりに座る。

でも、それでなにもできないの。ときおり「いかんいかん」と立っては、「せめて薬を」とか、「せめて請求書を」なんて玄関までよろよろ取りに行っては戻るというのを繰り返す。

 

そうこうしてるうちに下のガキがくる。感動の再会や。寝てようと思ったけどダメだった。

台所仕事や、おれがやりきれなかった片付けをはじめております。エライですね。

上で寝てみる。眠れない。1時間ほどゴロゴロしてみたのちに降りると上も帰ってきている。

ああおめでとう。家族がそろいましたね。50日ぶりです。

これからは自宅闘病記にはならないかな。

 

と、ご愛読ありがとうございます。

ひとまず完と。

 

また来週早々に病院にいきますし、その次の週にもいくという。

そのときに通院日記は書くかも知れません。