闘病記

心筋梗塞になって入院してからの病院関連の記録日記。そんな闘ってません。

入院日記11

入院28日目。

雷雨の朝から終日薄曇り&雷&雨。

早朝というか深夜というか、救急車できたのか空いてたベッドの急患やら、となりの静かなオッサンがなんかあったみたいで大騒ぎのようでしたが、おれは耳栓がうまくはまっていたのであまり関係ない状態で寝ておりました。


今日から新展開。毎朝飲んでいる薬を減らして、そのかわりに24時間の点滴をつけます。来週火曜日の手術にむけての準備です。


それで心配だったのがシャワーとかです。

まあ、シャワーはいいとして、身体を拭いておきたいなとは思ってました。

それを告げるタイミングが微妙だよなあと。点滴がはじまる前にいっておきたいなと思っていたんですよ。ずっと管でつながれるときている入院服をセルフでは着脱できなくなりますからね。

んで、朝6時の検温にきたベテラン看護師にきいてみたら、「あー、じゃあ、今からやります?」って10秒でもってきたよ。

このベテラン、かつて、おれの同様のお願いを「ちょっとお待ちください」で華麗にスルーして3時間後に別の看護師にたのんでもってきてもらったあと、別の用(たしか検温)できたら着替えの真っ最中で「おめえが持ってこないからこうなった」的なことを冗談めかして責めたら笑ってごまかしたのに。

と、どういうコトか謎だったんですが、推測するに、おれの薬が手配ミスで遅れてることに対して悪いと思ってるので埋め合わせにってことみたいです。


こうみてると、看護師は、「本来」やるべき仕事として、注射、点滴、採血、薬を分配あたりが最上位の「お仕事」でそれから雑用的なものを軽んじるというのは語弊があるけど、そういう傾向にはあるみたい。とくにベテランほどそうなる。だから、服を着替えたいとか、お茶をくんできてほしいとか、超どうでもいいみたい。実際問題「助手さん」と呼ばれるそういうことを専門にやるオバハンらもいますし。

だから、やらないことに対しての罪悪感もさしてなし。それこそ「死ぬわけでもないし」くらいな。

新人さんはそこいらのさじ加減をわかってないからなんでも全力全速力でやってくれる。


畳と看護師は若いのに限るよ。

と、ばかりもいえないのよなあ。


そいで、無事に服を着替えて、遅れてた薬もきて飲んでばっちりってところで点滴。


前にちらりとナースステーションでみた中国的といいますか宝塚的といいますか、ゴージャスな感じの目鼻立ちがデラックスですごくキャラが立ってる美人看護師が点滴を刺しにきました。

彼女が下手なんだ。

おれの血管が悪いのかなんなのか知らないけどえらい左手首のそばに点滴の管が設置されててで 手首をまげるたびに針がぎゅーってさわるんだよな。それで鈍痛が。実に今も。

「都合悪かったらいってくださいね」といわれて、いいたくなるギリギリのところなんだよな。

いえばいいんかな?それでまた彼女がやってうまくいかなかった場合、今度はすごくいいにくい。デリヘルでチェンジするのってこんな気分なのかしらねえ。


だから前に入院日記でも書いた「クリといつまでも」のお気に入りの子にやってもらいたかったんだよなあ。あの子はそういうことの腕も非常に確かだったからな。採血も点滴も非常に巧かった。あとたぶんチンチンの管を抜くのも巧いはず。ほかにやってもらったことはないけど、いれるときの10倍は楽だったし。


そして、その子に会えないまま部屋を移りそうです。明日づけでこれまで心臓内科だったのが外科に移るそうです。部屋の状況次第じゃ明日から部屋も移る。

ただまあ内科と外科と同じフロアなんですけどね。同じ階で病室が移るだけ。だから会おうと思えばいつでも会いに行けるけど、それだとマジでストーカーだからなあ。なかなか機会は減るだろうなあ。残念。

で、部屋を移る不安はあるけど、向かいのクソジジイのイビキ攻撃に悩まされなくなるのはいいかもしれない。並じゃなかったからな。


そのジジイ、今日は非常に情緒不安でなあ。朝からごそごそと不穏な動きをしてる。

そして休憩室からのケータイで怒鳴ってるのがわかるくらい。

ずっと病室にいなくて、点滴のバッテリーきらしてはもどってきて、またすぐいなくなるってのを繰り返してる。

で、定期的にまわってきた看護師の検温やら血圧をブッチしてる。そのたびに困ったわーと今日の担当看護師。

彼女がまた美人。こっちはもっと日本的な美人。名は体を表すなんていいますが、フジテレビの女子アナと「けいおん!」のキャラの名前をたしたような感じで、それに負けてない美人。カワイイタイプ。また声がいいんだよな。天然にビブラートがかかってるようで。


その子と巡り合わせが悪いというか折り合いが悪かったのか、看護師が何回か空振りしたあと、検温したいのでいてくださいね、とお願いしたあと別の用で振り回されて遅くなったのをナースコールで怒鳴りつけてるんだよな。「いつまで待たすんだ」って。いや、待たせてるのはおまえだよ、どう考えても。


いや、みててお気の毒でさ。もともと子鹿ちゃんタイプだから。


で、お気の毒がってたわりにはリハビリをぶっとばして点滴もって遊びにでかけてたおれを休憩所まで探しにこられたりな。ジジイと同じコトしてもうしわけなかったです。


こんな美人とリハビリで400mもいっしょにはなしながら歩いてラッキーでした。こんなこと人生で二度とねえぞ。

看護師の仕事の割り振りとか話してました。あと、ジジイの悪口というか大変だったねって。

このリハビリの看護師との喋りはなんというか、コミュ障ぎみの自分にはそっちのほうのリハビリにもなったなあと思います。

あ、そういや、彼女にはスタバまで歩くってギャグはヒットしたよ。小ヒットくらいだけど。


ああ、しかし、ここまでタイプしてやっぱり点滴の手首が微妙に痛いな。

そして、そのかわりといっちゃなんだけど、ワイヤレスの心電図ははずされました。

これは必要じゃなくなったというより、明日からおめえはヨソにいくんだろ?って切り離し的なもの感じました。


しかし、この点滴の足枷感。そうとう行動に制限がかかり不便。

だから、わりと部屋にずっといました。

患者は最終的には寝てるほかねえんだなとも。


今日は、宮部みゆきさんの「幻色江戸ごよみ」をチビチビと読んでました。よくできてますね。


あと、久しぶりにポトチャリコミックも書いたなあ。