入院22日目。
今日は昼までにかけてたくさんのヒトと会話を交わした日かもしれない。
と、その前に。
みなさんがとくに知りたいおれの睡眠状況の話からはじめましょうか。
今日は、3時まで寝て、なおかつ耳栓を装着してさらに5時くらいまで寝ることに成功しました。
意外に、昼にうろうろと歩いていた効果か、腰の痛みがあまりないのもよかったようです。
これ、上のガキに適当に買ってもらったものだけど、100円均一にもいろいろとあるみたいなので今度買ってきてもらおう。右耳は素直に入るけど左耳がなんとなくうまくいかないんだよな。
そして、その原因たるイビキをまき散らしてるジジイが話しかけてきた朝でもあります。
「あんちゃん手術するんか?」って。
それからしばらく話をしましたよ。
自分も手術をした。そして障害者1級の手帳をもらった。これを持ってるといろいろとタダだいいだろう?ってことを。
そんなことより、睡眠薬もらったあげく、寝る時間のみならず朝も昼もガーガー寝るのはなんでだ?と。どう考えても睡眠薬いらねえだろ。とはもちろん聞くことはできませんでしたよ。
歩き回ることができるようになったので、あちこちウロウロする時間ができた。
おれが好きなのは、通話可能エリアってソファのおいてある待ち合わせ室みたいなところ。
昨日、日食を観測したところでもあるな。
おれの病室の窓際より公園がみえるこっちのほうが好き。今日はまたシャワーみたいなノリでざんざか太陽光を浴びてました。ありがたいものですね、太陽の光って。
で、ナースステーションのまわりを冷やかしたり掲示してある貼り紙を読んだり(献立チェックとか)。
毎日体重は測ってるんですけど身長はやってないなってセルフではかったら、おれが思ってるより2cm伸びてた。へんなの。体重は手術前後でゲッソリ減って、それで安定した。もう5キロほど期待してたんだけど3食食べてるから甘いか。
おれはもうとんと点滴とか注射に縁のない毎日を送ってるんだけど、同室のほかの患者はそうではない。担当の看護師は通常、体温と血圧をはかったり、薬を持ってきたりするんですけど、それとは別に点滴や注射をしにまわってくるチームがあります。
今日、きて、向かいのジジイに点滴を交換していた看護師に用があるって感じで、久しぶりに「クリといつまでも」のお気に入りの女の子が登場しました。一般床に入ってはじめて面と向かって会って話をしました。
もう、シッポを振りすぎてまともに歩けない犬みたいな自分を感じつつも、やっぱり話してて楽しいし、こんな気持ち久しぶりだなあと思ってます。ちゃんと話し相手してくれるしやっぱりええ子や。
最近のリハビリであり、どうも、現時点のゴールである、200m歩行を看護師と午前と午後と行っているんですが、なんていうかな、お見合いのあと庭園を「あとはお若いの2人で」って放り出されているような気がするんですよね。
午前の部は担当看護師とナースコールの話をしました。
「押したけど、用がなんだったか忘れた」とかそういうどうでもいいのが多くて大変だそうです。
んま、患者サイドからだと、それは切実なものもあるんだろうなあとか。もちろん黙ってましたけど。
今日のイベントとしてこの先控えてる手術の話を身内と聞くってのがありました。
11時30分に叔父と叔母にきていただいて、談話室みたいなところで延々と話をしてました。
これがまたびっくりする話が連発でなあ。心臓に悪いような従兄弟の驚愕な状況を話してました。
そのまま外科医の話。
んまあ、前にいわれていたとおりのこと。6月のアタマに手術で術後は3週間ほどで退院と。
だから、あと1ヶ月なんだなあ。長いよなあ。まだ、半分の折り返しじゃないんだよ。
そいで、遅めの昼飯食って、「あーよう寝た」って寝言とイビキを繰り返しながら寝続けているジジイのそれをBGMにポニューのニュース選別したり、有栖川有栖氏の「ブラジル蝶の謎」を読んでると、なぜか超早めの午後のリハビリがはじまったんですよね。
おれ、この看護師と歩くやつはじめてからずっと温めていたギャグがあるんですよ。
「がんばってリハビリの最終ゴールである、(窓からみえる)スタバでキャラメルマキアートを飲むところまでいきたいんですよね。スタバいったときは看護師さんにもおごりますよ」って。
今日、がんばっていってみたんですけど、超スベリました。マジレス子ちゃんでした。
「あー、それは退院までないですねえ」だって。
昼前後まででモーレツにヒトとしゃべった反動と、早めのリハビリで、午後はみょうにヒマを持て余してました。
内外の担当医とも話しして今日はほぼ話しまくりのリア充気分を満喫してましたね。
いつか、仕事やってるときにふとここでの日々を思い出したりもするんだろうなとも思った1日でした。こんないろいろなヒトと話さねえもんな。