闘病記

心筋梗塞になって入院してからの病院関連の記録日記。そんな闘ってません。

入院日記3

 入院21日目。 
日曜日。病院も基本的に日曜日は休日であって、のんびりしている。節電なのかなんなのか廊下も薄暗いし。とても静か。土曜日に引き続き日曜日もスタッフが少ない。
 おれの担当医も、朝に顔を出したけど、白衣の下はシャツにジーンズでひとあたり患者に顔を出してから遊びに行く気満々だ。結婚指輪をとったりはめたりして会話をしていたのが印象的だった。

 よく眠れなかったので終日ボンヤリと過ごす。 よく眠れないと、なんていうかネガティブなことばかり考えて損だね。 「それをいっても誰もトクをしない」 こういうことは黙ってるにかぎるんですよね。 たとえば、それをいうことで自分が清々するならあるいはいうべきかもしれませんけど、それすら望めそうもない不毛なコトバや感情ってあるじゃないですか。
 と、看護師へのうらみつらみを思ってました。前にも書いたけどなんつかタチの悪いやつ。いったところでどうにもならないやつ。ムダだからやめとけって自制心が働くけどどうにもならないような。そういうの考えながらもんもんしてました。くだらない自分。

 「明日からリハビリは1段階アップします。今日は日曜日なんで止めときます」 そんなこといって担当医はそそくさといなくなった。 これでもうやる気はないんだよな。リハビリでいい結果を残しても今日のレベルアップはないわけだからね。これがレベルダウンはありうるからまた地獄だし。 レベルアップはリハビリのあとに脈や血圧が正常なこと。あと心電図もみてるから呼吸もかな。 こないだ、レベルアップ試験みたいので落第してしまいましたよ。

 今、やってるのが、ベッドに腰掛けてから立ち上がる運動を10回やってから、看護師と50m歩くというもの。 運動前に測定して、歩いてからまた測定する。 これが、最近、やっとわかったけど看護師と話を盛り上げたらダメなんだよな。脈が早くなるモトになるから。なるべく落ち着いて話をする感じで。

 今日の担当は新人さんでした。新人さんはすぐにわかるんだ。なぜなら、電子式の血圧計じゃなくて、昔ながらの水銀計で聴診器で脈をとるってので「練習」させられてるから。昨日の男性看護師もこれだった。
 非常に変わった名字。名家の箱入り娘みたいな名前だった。で、その名前に合ったちょっと浮き世離れしたおっとりした感じのコだったな。 ハンコが売ってなくて大変だそうです。

 昨日、上のガキがマンガを持ってきたので今日はマンガを読みまくりでした。っても、3冊だけど。

 「いとしのムーコ」みずしな孝之1巻
 「まるまる動物記」岡崎二郎1巻

 いとしのムーコは現代4コマ史における最重要人物であるみずしな孝之氏の非4コママンガ。ムーコってイヌとガラス工房をやってる小松さんとの交流を描いたもの。ついに女っ気ゼロで1巻は逃げ切ったね。ムーコはメスだけど。 個人的には気負いすぎの「よつばと!」亜流なショートコミックかな。久しぶりに、みずしな孝之作品はどんなもんじゃろと思ってたけど、4コママンガのほうがよかったかな。

 おやすみプンプンはワヤクチャに磨きがかかってますね。さらにタチの悪いマンガに。そして、このマンガはどう着地するつもりなんだろうかね?そればかり考えてる。

 まるまる動物記は、ショートSFの奇才による動物不思議コミック。SF度は限りなく少なく、不思議な動物の生態を追っている。 これさ、1話ごとに、「ほんまでっかTV」の生物学者のヒトに解説してもらってるんだけど、なーんか、最初はイヤな感じでさ。 こんなのはウソだ、とか、マンガだから仕方がないけどみたいな、いちいちカチンとくるモノイイでさ。後半サジ加減がわかったのか、いい具合の補足な解説になっていくんだけど、このヒトなくてもいいんじゃねえ? マンガはかわいい絵に似合わないハードでさ。そこそこのワンダーもあるし、これぞ大人の学習マンガといったおもむきではありました。

 あと、今日は、やっと調べる気になってBluetoothキーボードのショートカットなんかを調べていました。 WinボタンとCとかVでコピペになることとか知りました。ポニューがさらベンリになりました。 しかし、19時前に「ああ今日も終わりか」って感覚は退院したらなれるのかしらね。

そしてすでにまったく入院日記的なものから遠ざかってるのも自覚しておりますです。