闘病記

心筋梗塞になって入院してからの病院関連の記録日記。そんな闘ってません。

3回目検査日記

またまた間が空きましたです。

病気は治療や通院の間が開けば開くほどいいのでこれはこれでいいことだと思いましょう。

去年7月の第2回目の検査入院より8ヶ月が経ちまして、3回目の定期検査入院がありました。

カテーテル検査といい、静脈か動脈か忘れましたけど、そこから細い針金を通し、心臓付近を調べ、もし血管がつまっているようだったら「治療」するわけです。

 

前回7月までと同じペースで動いておりました。2ヶ月弱に1回、月曜の15時に通院しては採血され延々と待たされて4分くらい話しておしまい。処方箋を書いてもらい近くの薬局で薬をもらい、朝夕にそれを飲む。薬の内容もびっくりするくらい同じ。朝に10錠、夜に3錠。

血液をサラサラにする薬や利尿剤など。

 

体調もさして変わらず。よくもなく悪くもなく。前より立ちくらみは少なくなったけど、心筋梗塞前に体重は戻ってしまったかな。

 

だから楽観視してたんだ。

 

しかも、火曜日10時に入院と、かなり余裕をもった入院だし。なおかつ検査開始も次の日の午前中2人目だって。こりゃあラッキーと思った。

早く終われば早く帰ることができますから。

で、ネタばらしですが実際に早く帰ることができました。火曜に入院して木曜の9時には終わりましたし。

 

ただねえ。

 

まず、火曜日の朝に入院する意味が全くなかった。

10時に入って、なんにもしなかった。

その前の通院で、採血やレントゲンや心電図を撮ってたんだよね。

だから、それが終わったら放置。THE放置。

今回、画期的だったのは今までとフロアがちがったことです。

これまで、心臓外科、心臓内科、心臓病用の集中治療室(CCU)と心臓病用のフロアにいたんだけど、今回はそこより2つ上の階。

耳鼻咽喉科、眼科、そして癌の人のフロア。

だから、見知った看護師さんはいない。担当医だけだね。たまに部署異動でひょんなところで知った人と会ったりもするんだけど今回はなかった。

同じフロアでも、外科と内科だとノリがちがうんだから、フロアがちがえばさらに倍率ドンでした。

このフロアはわりと年齢が高めでしたが、そのわりにキャピキャピしてました。

ただまあおれがいってる病院の看護師はいい人が多いね。毎回そう思う。今回もそうでした。ただ、ノリはちょっとちがうわな。看護師それぞれってこともあるだろうけど、部署のノリってのもまちがいなくあるよ。

で、看護師が悪いということもなくね。

同室の患者さんも同じ日に手術って方が多いし、おれとちがって命運を分けるなんてけっこう大変なので静かでした。そういや前に入院していたときも、うっせー患者らはさすがに大手術前は神妙にしてたよなあ。今回、顔も知らないけど、医者や看護師の話によると癌患者が多いようでホント命運が分かった瞬間だったみたい。

ともかく、火曜日の朝10時に入る理由なんか1コもなかったのよ。

12時ごろに叔父にきてもらって先生と話をする。何回もやった話をまたする。まあ、これは向こうも決まりですし。

そして本格的にやることがない。看護師にも放置される。

あ、1回、チンチンの毛を剃りに妊婦の看護師がこられたくらい。

ものすごいソフトタッチでちんちんまわりをさわっては明日のカテーテルを刺す、またの付け根あたりの毛をそっていかれました。けっこうムズムズきました。

あと、ふくらんだハラをおれの太ももにあてたりされました。あてるのなら胸だろと思いましたが位置的に無理だわな。

 

あとは「しゃべくり007」でくりぃむしちゅー有田氏が絶賛されていた乾くるみ氏の「イニシエーションラブ」を読んでました。この日のために買ったんだし。

早めに読み終わりましたが、いろいろなことが気になり、読み返したり、ネタバレサイトやamazonのレビューなどを読んで楽しみました。

読むルーブックキューブみたいな感じの本で興味深かったです。

あと、エロかったです。

 

そして水曜日。

これが10時から検査開始。

入院着を脱いで、下着を脱いで、上の丈が長いワンピースな手術着を着る。下はなにもつけてない状態。

チンチンにくだをさされて、検査のあとに分厚い大きいビニールテープのようなものを傷をとじるために貼る。それを剥がすときのことを考えて陰毛近辺に「前バリテープ」などというものを貼る。もちろん陰部にも貼る。

そのあと紙おむつをするってのがパターンなんですが、すぐに検査がはじまるのでそのままでいいかって。

 

今回部屋が患者をストレッチャーのまま運ぶでかいエレベーターの直ぐ側の部屋でストレッチャーに乗るなりエレベータに乗り、そして手術室じゃないところ(検査なので検査室)にポンとおかれてすぐに検査開始。

1時間で終わる。前回2時間強で、前々回は3時間弱かかっていたことから比べると画期的な短さ。

そう、つまり、「治療」は必要なかったのです。もう狭い血管を広げる必要はないし、前回まで治療した血管も問題はなく機能してました。

はじめて「検査」だけだったのです。

もちろん、最初の心筋梗塞で半分がた動いてない心臓はそのままだし、細いところもありますけど、今回は治療がなかった。

そうなるとどうなるかというと、検査中の手術着がすっかり取り去られている状態でカテーテルをさした場所、すなわち股の付け根をを血止めするために担当医が20分ばかり延々と押さえるという羞恥プレイがはじまるわけです。

前回はアンジオシール(医者はアンギオシールっていってた)というソッコーで血が止まる魔法の薬みたいのをつけたのですぐにそれも終わったのに、今回はなかった。「治療」では使うけど、「検査」だった場合は使わないそうで。なぜかはたずねなかったです。めんどくさそうなことをたずねるとなんかちょっと困った顔するんだよな、今の担当医。それがもうしわけなくて。

ということで、延々と傷口をけっこうな体重をかけて押さえられました。

でも、それは序章だったのですよ。

 

病室についてからはそのまま「ベッド内安静」ってのがはじまりますし、最初の2時間はベッドの位置も足の位置も動かせない状態です。
まあ昼過ぎには自由になるだろと思ってたらこのまま延々と。

これまでで1番長い間だよ。これまでは検査が遅かったのがさいわいして、動けない安静時間が短かかったけど、今回、昼前からそれ。

10時から検査開始。12時に終了。そのあと安静。ずっと安静。ひたすら安静。すぐに看護師がチェックに来る。

ということで水曜日はひたすら腰が痛いのです。

入院着のままチンチンにくだをさしたまま前バリテープを張ったまま、そしてオムツを着用してないまま。

 

こうなるとどうなるかというと、様子をみにくる看護師が「傷口見ますね-」と手術着を開いて傷口をみるたびに少しづつ寝返りをうってはだけてる入院着からはみ出てるくだのささったチンポをみられるわけです。

 

看護師も先生もそんなものは仕事だし気にしてないだろうことはわかってますが、おれは猛烈に気になるよ。そして腰がいたいよ。どんなプレイだよと。

 

で、あのフロアのものすごい多くの看護師にチンポをみられてますよ。下手すりゃ10人くらい。なんだこれ。そんなAVあるのか? しかも、だまってベッドの角度を上げて叱られたりもしてますよ。

こういうプレイがスキな人には垂涎の的だったろうけど、おれは全然そこらへんノンケなんですよ。

 

そして長い。これが次の日の朝まで続きました。また、おれとしてはその日のうち、夕方くらいには取り去ってもらえるのかと思ったらそのまま明日の朝までだって。死ぬよ。

と、看護師に隠れてベッドを90度くらいに立てて腰の痛みから逃げているうちに寝てしまって、看護師にみつかってしかられるってのを3回くらい繰り返す。

 

それでも全く夜は更けないし明けない。眠い眠いでずっと20時間くらい。

 

腰痛防止の運動とかもしていたのでここんところ腰の調子はいいかなと思っていたら、まさに「元の木阿弥」になりましたよ。

 

道中は上のガキから借りたPSPで「ダンガンロンパ」をはじめたり(上のガキのモーレツプッシュ)してたけど、そのバッテリーが切れて、充電しながらでもなかなか時間が過ぎない。

あと、前回までゲームをもっていかないワケを思い出したよ。とにかく入院中はゲームはむいてない。ゲームやってるときにかぎって看護師がくるし。セーブとか良きタイミングで止められないし。

やっぱり本を読むかスマホだなあ。

 

食事は動けない患者用のが3食出た。昼と夜と朝と。これもまたはじめて。たいてい1食だけだもんな。まあ長かったからなあ。

1回は食パン(withジャム)とオレンジジュースと肉じゃがゼリーというもの。

あとはしそのおにぎりと串に刺したおかずにコンビニのコーヒーカップ的なのにいれたスープ(味噌汁)。おかずは、ブロッコリーと肉のソース炒めの串刺しの夜と、しいたけと高野豆腐の串刺しの朝。

「チビタのおでんみたいやつでしょ?」って看護師にいってたけど、イマイチウケなかった。年齢からして「おそ松くん」知らないのかな。「テンションのあがらないバーベキュー」っていったほうがよかったな。

次はそうしよう。

 

否!次はないのです!

 

そう、これで8ヶ月の定期的な入院はなくなりました。定期的な通院のときの採血とかで様子をみつつ、年に1回CTスキャンを取り、その状況でまたカテーテルがあったりするって感じになったのです。

 

いやっほー!

 

ということで、ここも最終回になったらいいですね。本当に。

 

2回目検査入院日記

お久しぶりでございます。

7月の24日から27日の早朝まで2回目の検査入院をしてきました。

だいたい8ヶ月おきにあるわけで1回目は12月にありました。

前回がクリスマス直前で今回が夏休み突入ですよ。

しかも、だいたい入院してたときから1年後ですかね。

 

それまでの話からはじめます。

 

退院してから、はそう頻繁ではないですが1ヶ月半くらいのペースで通院しては2時間待って5分話て薬の処方をもらってあとは毎日飲むってダンドリを繰り返してました。

血液検査の数値で薬を調整されてますが、最近は落ち着いたみたいで薬の量も変わらないですね。

そして、特筆すべきトピックとして担当医が変わったのですね。内科の先生、金沢の病院に移っていきやんの。

どういうシステムになっているのかよくわからないけど「上から」いわれたからそういうことになったそうです。でも、今いる病院とはなんていうか系列がちがうような。たとえるならローソンの店長がセブン-イレブンになるような。

で、新しい方。前回はオードリーの若林氏をアクティブにして関西弁にしたような方でしたが、今度は顔色が悪い佐々木蔵之介氏風ですかね。こっちもコテコテの関西弁ですし、前担当も存じてたみたいなのでどうなんだろう?同郷とか。

しかし、「長いつきあいになるのでよろしくお願いします」っていったのになあ。

内科か外科か選ぶタイミングがあったのよ。通うのなら外科のほうが時間的にいい感じだったのに、内科に最初にお世話になったしいろいろと尽力してくれたからって内科にしたのになあ。

 

前回のカテーテル検査のための入院で、異常がなかったら問題はなくて次の検査もしばらくなかったのですが、異常があったために8ヶ月後ということになりました。

 

カテーテル検査というのは足の付根の動脈からワイヤーをいれて心臓のところまで持って行って様子をみるってやつですね。そして狭い血管をみつけたら補修すると。

補修なしだと次の日で帰ることができますが補修すると次の日の次になると。

そしてめでたく今回もそうなったと。

 

「いろいろなやり方がありますからね」

と、今回の先生いわく。

前回の血液をサラサラにする薬の効能を弱めるために毎朝毎晩注射を射つというためだけに病院にかよっていたのは今回はなし。大丈夫か?と思ったけど、結局、検査の朝も普通にそのサラサラの薬飲んだしな。

 

 [クリといつまでも - 闘病記]

 

今回衝撃なことはいくつかありましたけど、この集中治療室時代のお気に入りの子が、1年の間に一般病床の担当に配置換えになっていてなおかつおれの担当看護師になっていたよ。

漠然とおれのことは覚えていたし、「調子がいい」っていうとちょっと悪口っぽくなるけど誰とでもフレンドリーに接することができるおかげで、おれもすぐ集中治療室時代の感じで話したりはできるようになった。

しかも、この1年でさらにパワーアップしたみたいであちこちとどたばたと尋常じゃないスピードと正確さで仕事するのは1年前と同じだけど、くわえて前回にはいなかった後輩への指示や、前回にはなかった「ちゃんとした言葉づかい」と、「ちゃんとした会話」ができていて驚いたわ。

フレンドリーなことで言葉づかいがややタメ語なのをごまかすってパターンだけじゃなくてきちんと敬語で返すようになってきているというか。へーって。

やっぱりいい子だね。向上心というか変化が見受けられる子はいい子だよ。

 

ただ、えらくなったのか身体を洗ったりするような仕事は彼女が担当じゃなくなったみたいでや「クリっ」ってのをやってくれなくて残念。というか、今回それ自体がなかったですね。

 

ああ、それでカテーテル検査は足の付根だからしてそこいらの毛は剃られるのよ。陰毛剃り専用電動シェイバーで。あと、尿道に管を通されるのよ。

こういう楽しそうなイベントは今回担当が男の看護師でなあ。

ところが、この男の看護師も、去年の今ごろ、本当のペーペーでさ。むこうもおれのことを覚えていた。だって、はじめて採血したのがおれなんだもん。前の日に「血管みせてください」なんてみにきてたし。

陰毛剃るのも尿道に管をいれるのも下手だったけど(尿に血が混じったし)、点滴をさすのはすごく上手になっていた。

みんな成長しているなあ。と、シミジミしたよ。

 

去年の5月に救急車で運び込まれたのが集中治療室。そのあと内科の一般病床に移されたけど、内科の一般病床はA床とB床とあるそうですよ。ちなみに集中治療室がC床。これまではA床で、今回初B床。しかも、同じフロアの外科病床もいるからこれでこの階の病床を制覇したよ(ジマンにならない)。

 

内科のA床とB床のちがいってよくわからないし、はっきりとはいってなかったので聞きそびれたんだけど、実はなんとなくわかるんだ。

自分で歩くことができない人のところなんだよ。

去年入院してたときからそう思っていたよ。

なぜなら、とってもウンコ臭いから。

そりゃあそうだよな。自分でトイレによういけんのだから。

 

だいたいオムツに垂れ流してはナースコールをして片づけてもらうというダンドリ。

あるいはベッドわきに簡易トイレを置いてそこでってダンドリ。それはおれもやったよ。

 

そしてそれが「スキ」なやつが今回同室にいたよ。

1日20回30回はざらでなんかあるたびにナースコール。まあ、動けないしね。

で、カーテンをシャッとしめるからなにをやってるかはわからんけど、オムツをおろしては、尿瓶にチンチンをあててもらって小便するという「プレイ」に病みつきみたい。

そしてそれより楽しいのが大みたい。ときおり「出ろ!」とばかりふんばりやんの。そしてナースコールで呼んでから、ちょっと恥ずかしそうに(小はもはやなんともないみたい)「大出た(ハートマーク)」みたいにいってる。

これが入院している間、昼も夜も。のべつのまくがなし。

ダチョウみたいな顔されてたよ。テストで川端康成氏の写真に「ダチョウ」と書いてあるおもしろ画像をみかけたけど、川端氏よりダチョウに似てたよ。

 

で、もうひとりいてこれがまた難物でな。彼は歩いてトイレに行くことができる。しきりに行ってたね。

基本静か。だけど誰かいると延々としゃべる。特に、ウンコジジイの見舞い客や奥さんと話をする。ウンコジジイ自体とは仲が悪いみたいで口をきかない。でも、その友達にウンコジジイのことを話す「トイレができるトレーニングしないとねえ」とか。

あと彼もなんの用か知らんけどしきりにナースコールをする。長話をする気はないみたいけど、ナースになにかしら用件をいいつけたりする。

こういうの「頻回ナースコール」っていうんだよね。今朝覚えたコトバです。

各ナースステーションにそれぞれのナースや医師のスタッフの集合写真やコトバで構成された壁新聞みたいのがある。そこにありました。

「頻回ナースコールほど丁寧で笑顔で対応を」みたいな。

 ま、あんまり笑顔の方はいませんでしたけどね。上記のクリの子もたまには「飛ばした」対応でしたし。

 

おれは今回1回もナースコールしなかったな。用がまるでないから。

そんな部屋に3日いました。眠れませんでした。耳栓忘れました。耳栓重要。

1日目はゴロゴロとすぎ、2日目に昼飯抜いて陰毛剃ったり準備して2時くらいから検査スタート。

前回は延々と桑田佳祐氏のベストがかかっていましたけど、今回は無音。病院でデフォルトでかかっているジャズのゆうせん(なんでジャズなんだろ)がかすかに聞こえるくらい。

[検査入院日記 - 闘病記]

 そいでここにあるのとほぼ同じダンドリ。付け根からワイヤー挿入してレントゲンモニターみながらあれやこれやと。

今回はでも痛かった。途中不整脈にもなったし。実際に胸が苦しかった。そしてそれよりなにより腰痛。腰が痛い。今回は本当にきつかった。これは実に退院するまで尾を引いた。

[Angio-Seal? STS Plus | カテーテル・インターベンション製品 | セント・ジュード・メディカル]

今回新兵器を導入したようです。前回は使用してなかった「アンジオシール」というのを使われました。

止血用のデバイスです。これで、前回、検査終了後20分も患部をチンポまるだしで押さえられたりはなく、「え?」ってくらい早く終わりました。

そして前回は20分押さえたわりには血が出てまたが血だらけになったってこともなくキレイに止まったままでした。それで前回はあったチンポ洗いが今回はなかったんですよね。
そのアンジオシールのパンフレットみたいのをもらったんですよ。
それによると、尿の管をいれなくてもいいし、術後はベッドを倒しても大丈夫ってあるけど、そこいらはまだ模索中みたいですね。前のと今の中間みたいな感じでした。ベッドはフラットで2時間は動けないって。ぜひ、次回からはパンフ通りにしてほしいわ。

ま、勝手にベッドは倒したりしてましたけど。それでも腰は痛かった。こりゃあダメだわ。絶対に次までになんとかせにゃあな。腹筋背筋でもして腰を強化しよう。絶対にしよう。

あと、衝撃だったのは、前回の担当医より歯に衣着せぬ性格なようで、おれの心臓のポンコツぶりをとうとうと説明されてましたね。「もうそろそろどうしようもない状態になる」みたいな。死ぬってことではないけど、治しようがない状態になり、あとはそれでやりくりしていくしかないってことらしいけど。

それが1番の衝撃だったかしら。


食事は相変わらずパンとジャムとジュースに、今回は肉じゃがゼリーというモノ。やっぱりマズイ。担当看護師も「あのマッズイの!」っていってましたね。

金曜はもうまったくやることがないのでダンドリして根回しして土曜の朝に出られるばかりにしておきました。ちなみに金曜の朝はもう担当看護師が3連休をとっていませんでした。

それでチンチンの管を抜きにきたのが新人の女の子でした。この子も有望だな。ジジイ扱いがすでにベテラン。態度やリアクションはまだまだだけど愛嬌があるからそう思わせないって特技があるみたいです。

そして土曜になるなり朝ごはんを食べて出る。そういう2回目の検査入院でした。

1回目とのちがいとして子供がクルマで迎えにきたところも大きなちがいですかね。これまで叔父にたのんでいたのとは格段に気が楽です。

次回は3月か。そのころには彼女ら(彼ら)はどう変化してるかな。

何人か会ったベテランさんはなにも変わってなかったですね。アタリマエですけど。

相変わらず冷淡だったりポーカーフェイスだったり。微笑を仮面のように貼り付けてたり。仕事は的確だけどおもしろみがない。

ま、「おもしろい」ってどういうことだよってことですけど。

新人さんの成長をみるのがおれにはおもしろいわ。

今回担当看護師が「クリ」の彼女になってくれてたっぷり顔をみて話をしたので、ずっとあった心残りがなくなった。それがとてもありがたかった。結婚してくれたらもっとありがたいけどまあそれは特別にかんべんしてあげるわ。

だから次はまた外科病棟でもいいかなー(そういう問題じゃない)。

 

 

検査入院日記

12月17日から19日まで検査入院をしました。

「心臓カテーテルによる検査入院」ってのが正式名称なんでしょうか。「心カテ(しんかて)」なんて略しておられましたね。
動脈より管を通し、血管の通り具合をチェックし、必要であれば治療するというものです。

このための準備期間というのがありましてそれは12月13日よりはじまってました。

退 院してから、毎日、血液をサラサラにする薬を飲んでましたが、心カテは動脈を通して検査する関係でサラサラすぎるのは都合が悪いから、薬の効能を止めた い。さりとて薬は止めたからってすぐに止まるワケじゃない。ブレーキが効かない感じでしょうかね。

だから、前もって飲むのを止めて、なおかつ同じ効能の注射に切り替える。注射ならうつのを止め たら即効能は止まるから。ひいては朝と夜と注射をうちにこいと。
そういうことで朝9時と夜9時の毎日2回通ってました。ホントは入院とかいってたくらいでそれに比べればマシやわな。

朝は通常の外来と並んで注射。夜は救急治療室、いわゆるERで注射と。
いずれの場合も注射自体は看護師がやるけど、診察は医者がやるんだね。この医者待ちに時間がとられてる。まあでも仕方はないか。
医者の診断といってもタテマエだけだから、「変わりないですか?」「はい」で実質2秒。そのあと注射は皮下注射で3秒。前後になんやかやいうて30分から1時間。朝は長かった。
その実質3秒の注射のために通ってました。

12月17日
入院。
入院当日は14時くらいに行き、ほぼなにもしない。景気づけのために検温血圧体重身長あたりを測られる。

病棟は心筋梗塞でかつぎ込まれた、心臓の内科のほう。ただし集中治療室ではない。
しかし、看護師は物覚えいいね。「おひさしぶり」的なことをやたらいわれる。おれはかなり覚えてなかったり。
でも、担当の看護師は記憶してました。御茶漬海苔氏のキャラみたいな感じだけどケハハハと明るく笑うなんていうかキャラの立った方。

病院食も相変わらず。
1日目はなんてことなく過ぎていきました。
同 室のジジイらが屁はこく、部屋で通話するとこれまでにない俗物な感じ。薄々とだけど、彼らも心臓カテーテル検査っぽいので、あんまり入院生活になれ てないのかもな。これまではベテランのところにいたんだな。だからなんていうかうるさいし難物もいたけど、入院生活の肝は心得ていた。それがない。

12月18日
2日目。検査当日。これまた待ち。
医者の都合で4件だか5件あるうちの5件目に。
16時くらいから準備。それまでひたすら待ち。
心臓カテーテル検査を5件連続ってどうなんだろうね?その5件目ってことで医療ミスというか単純に手元がミスったりしたらどうしよう?とか考える。それくらいヒマ。基本、看護師も放置気味だし。というか部屋全体がもう退院間近ばかりで、実際、この日に1人去っていった。

通常心臓カテーテル検査は左腕の肘のところから入れていくそうだけど、おれは最初の外科手術で心臓のバイパスに使用するために左手の血管を取ってしまったからできなくて、右足の付け根から。
そのための準備。
つまり、陰毛を剃って、なおかつ尿を出す管を通すわけです。

先ほども書いたけど心筋梗塞でかつぎ込まれたときに「それら」はやってもらってたけど、あのときは生死の境目にいたわけで。
そういや、昼に検査前の話で知ったけど、救急車での来場のときは20%くらいの確率で死んでいてもおかしくなかったそうです。今回は1%くらいだそうですが。

そのときは夢中で、そのあとの2回の外科手術は麻酔のあとだったのです。

記憶してるのは初体験ということで看護師に陰毛を剃られ、チンチンに管を入れられました。なにげなく雑談したりしてたいしたことがないようにしてました。
電動シェーバーで陰毛を結構念入りに剃ってた。「これで叱られないかな?」とかなり気にしつつ剃ってた。そんな気にしなきゃならないほど重要なのか?と思ってたけど重要なのですね。あとで身を持ってわかりました。

あと管を入れるのは痛かったです。抜くより入れる方が痛いですね。

そして入れた瞬間から終わらない異物感と尿意とあと痛み。たぶん彼女は下手だったな。管にときおり赤い物が浮いてたし。ありゃ血だろ。これを書いてる今も排尿時痛みがあるし。しばらく排尿以外に使えないじゃないか。おれがマイケル富岡だったらどうするんだよ。しかも、こんな季節に。


あと点滴もセットされる。病院は点滴好きだよな(別に好きではない)。

17時過ぎたあたり予定より遅れて検査ははじまります。
もうこのタイミング以降大いなる羞恥プレイもはじまります。
着くなりオムツを脱がされて放置。かなりしばらく放置。かなり丸出しで放置。かなり明るい検査室で放置。丸出しのまま、検査の話ならいいけど世間話。誰それ先生の家の柿の話とか。
そのうちその処置室、手術室ではない、で、一番エラいと思われる菅井きんさんに似た看護師が「あらあらあらだれじゃこの仕事は?」とシェーバーを取り出して、おれの陰毛や太股の毛をふたたび剃りはじめました。
彼女に叱られることを怖がってたんだな。なるほど。

はじまります。
検査室では桑田佳祐の2枚組ベストの1枚目が流れてます。けっこうな音量で。

アフリカの打楽器みたいな筒状のものが大きなアームで支えられておれの腹あたりに位置してます。表面はマイクのように黒くてたくさんの穴が開いてます。
横にはブラウン管のモニタが6台くらい並んで様々な情報を映してます。
このモニタ群とアフリカの打楽器が連動してるのね、あと、おれの寝てる手術台も。
それぞれの動きがシンクロしてて打楽器を動かすとモニタ群も動くし手術台も動く。なんだかスゴイ。スゴイハイテクなのにモニタがブラウン管ってのがまたふしぎ。スチームパンク的。ブラウン管パンクか。

そして手術ではなくて検査なのは実にここなんですね。
足の付け根にいくつかの麻酔注射をしただけで全くのシラフ状態なんですよ。なにやってるか漏れなくわかる。
手術はみてないけど相当な滅菌状態なんでしょうが、そこいらも緩いみたいです。おれの動脈周りしか感染しそうな危険なところはないしね。
たぶん医療機器のメーカーの営業みたいのとかもいたし、どこか同じフロアからはずっと雑談してましたしね。
そういうざっくばらんな雰囲気はいいんだけど、その中で下半身丸出しでいるのはなかなかな体験ですよ。露出モノのAVに主演してるようじゃ。彼女らはこんな心もとない気分でいたのか。

はじまるころには患部だけ穴のあいた青色の布をかぶせてもらったんだけどね。

で、本格的にはじまるとあとはもうやることない。やることないから部屋に帰してくれと思ったけど、どうもおれはここにいなければならないみたいでしょうがなくいる。心臓が取り外せたら便利なのになと思ったり。

痛みはある。歯医者で抜歯したり神経を抜くときに麻酔してても痛みがあるのと同様。痛みの度合いも同様かな。
また、心臓になにかがあるってのもわかるね。軽く異物感。
おもしろいのは、付け根から各種クスリを入れてるみたいで、入れるたびに「ハイ、今から身体が熱くなりますよ」とか「口がスッとしますよ」なんていわれた瞬間にいわれたとおりの現象が起こること。催眠術か!って。

桑田佳祐のベストはCD「TOP OF POPS」を流してるようだけど、どうも汚れてるか傷のあるCDみたいでときおり曲が滑る。
それがリピートになって4回ともすべる。いつも最後の曲「素敵な未来を見て欲しい」が飛ぶ。スゴく気になる。

ひとりいて「大丈夫ですか?」っておれに時折たずねるのが大きな仕事になってる助手なのか看護師なのか医者の玉子かわからない若い女性にも「曲が飛んでるのが気になる」っていったくらいで。

白い恋人達ほか4回づつ聞いたあたりで終了。してみるとCDはいいチョイスかもな。ほどよく耳なじんでじゃまにならず退屈にならず。

止血といって患部を20分くらい押さえられるのが1番痛くて間がもたなかったな。
桑田佳祐は担当医の趣味ってことでもないらしい。その部屋の持ちCDみたいなもんで。いや、そんなことよりほかにきくことあるだろ。

止血したあとガムテープみたいな太いテープをあちこち貼り付けられた。ああ、このために陰毛を剃ったんだな。はがすとき痛いからねーって。

そのあとストレッチャーごと処置室の別仕切りのところで今回の話を付き添いの叔父と叔母ときく。

2ヶ所あった血管が細いところにステントという金網を入れて補強して膨らませたと。つまり検査と治療とあったわけだ。これでステントも4つとか5つとか。すっかりなステントマンだ。バイクでグランドキャニオンを超えるレベルのってそりゃスタントマン。

検査の最中からはじまってたし終わってからも1番懸念してたのが腰の痛み。懸念じゃないな。実際痛い。とても痛い。痛みランキングじゃ1位と2位の間をいったりきたりしてる。
ただ絶対安静でなおかつ2時間はベッドの角度も動かしてはならぬってことで、それがともかく苦しかった。おまけに水もダメだったし。
なおかつ足を縛り付けられていた。麻酔が切れて鈍い痛みが足の付け根から。あと書いてないだけで尿の管の痛みもずっと。そこいらは外科手術と同様だね。手術あとから患者の戦いがはじまるってね。

12月19日
看護師は重症患者にはやさしいの法則であれこれ面倒はみてもらえてた。
2時間後が実に19日の23時30分過ぎ。ベッドをあげてもらい冷たい水を飲ませてもらいようやくひと心地。
4時間後。午前2時くらいかな。検査のために抜いていた食事を食べる?って打診。要らないよっていうと看護師は心配するのよね。食事を食べた食べないが健康を見極めるバロメータだしね。
せっかくとっておいてもらってるし食べることにしましたよ。夜の2時に。どんな徹マン状態だよ。

と、これが初体験だけど心臓カテーテル検査用の食事だったんですよね。
食事の札にも「心カテ用」なんてありましたし。

内容は、食パン2枚にイチゴジャム。オレンジジュースに味噌ゼリーです。看護師にジャムを塗ってもらいました。
最後の味噌ゼリーが変わってた。文字通り味噌味のゼリーです。全員に不評ですなんて看護師も笑っていってました。
おれはおもしろく食べましたけど、病気の関係でこればかり3連続ででたらそりゃあシンドイだろうなとは思いましたよ。

そのさらに5時間あとには心カテ食の朝食バージョンがでました。
シソのオニギリ2個に、ファストフードで出てくる飲み口の小さな穴があいているフタに取っ手がついたカップホルダーの味噌汁。そして、おそ松くんのチビ太が好きな串に刺してあるおでんみたいに里芋と高野豆腐の煮物が串に刺さって2本。
通常心臓カテーテル検査は肘からやってしばらく腕を動かせないから片手で食べることのできる料理が心カテ用ってことなんだな。おれは足が固定されてベッドを最大に傾斜させても届かないし、片手には以前点滴があったからやっぱり心カテ用は有効でした。

朝食をたべたあとに担当医がやってきて雑談しながらおれのオムツをおもむろに開けて粘着テープをベリベリとはがしはじめます。
あんだけ陰毛を剃ってもやっぱり痛いのなあ。
これでさらに陰毛が抜ける。担当医も「はがしますよ」くらいのことはいえばいいのに。っていったら笑ってた。やっぱり5連チャンは大変だったのかね。余裕ができてたみたい。

痛かったのはこれくらいでしたかね。あとは例によって点滴が邪魔臭いこと。

 

と、油断していたら尿の管を抜きに来て、太ももを拭きにきたときに判明。

検査の最中、ときおり太ももが冷たかったんですよね。なんだろう?と思ってたらなんのことはないてめえの血なんですね。そりゃあ動脈に管を通してそれを引き抜いたりするんだもん、血はでますね。思った以上にドバドバだったし、思った以上にあったみたい。シーツに赤い凝固したあとの血のカタマリが転々とあってたまげたわ。そりゃあ安静だわな。

 

と、19日の昼からはもう普通食。そして20日には退院でした。朝イチで帰りたいといったらそれもあっさりとかない、9時過ぎには退院でした。もともと治療がなかったら水曜日のうちに退院だったそうですからね。念のための1日だったわけです。

久しぶりの入院はこれで終わりです。障害者手帳があるので医療代はタダかと思ってましたけど、病院食代と病院着は有料なんですね。

あ、あと、最後に「また8ヶ月後だな」といわれました。トホホ。それまでに陰毛を伸ばしておこう。


退院して3ヶ月くらい経った日記

みなさんおひさしぶりです。

久しぶりに日記を書いてみようかと思いました。

8月1日に退院して約3ヶ月経ちました。

その間に病院には4回くらいいっております。

だいぶ入院のことは忘れています。

だいたい月に1回の外来で担当医のカンケイで月曜の午後しか受け付けていないので第3月曜にいっております。

10月22日にいったときに採血されて、親指をなかにいれてグーっと強く握るってのをすっかり忘れてました。

***

だいぶ「普通」になってきております。まだ骨がきちんとつながっていなくてずれますし、そうなると痛いですがその痛み自体は弱まっております。

ただし重いものを持つ。あと特定の動き、たとえばテーブルをふきんで拭くなんてのはけっこう痛みがきます。

9月には1回痛いということを訴えたらイレギュラーで外科の外来もありました。

たくさん待たされて「まあ、しょうがないとしかいいようがないな」とわかっていた答えをちょうだいしました。あとサポーターみたいなものと湿布薬。湿布はいい感じではありました。

ずっと立ちくらみがあります。これは治るのでしょうか。でも日常生活でとくに困るほどのものではありません。でも、1分くらい立って身動きひとつ取れない状態で、大技繰り出した後の格ゲーのキャラのようになってます。

***

退院してよくなったことといえば心臓ですね。

心筋梗塞で入院していろいろと検査したら血液を送り込むときの心臓の弁が壊れていたことを発見して手術をしたという流れですが、これによって、入院前はこれが「普通」と思っていた調子がずいぶんとよくなっていることがわかりました。

とくに深呼吸すると思います。退院して1ヶ月ちょっとくらいはまだ肺に水がたまっていたからかフルでの深呼吸をするとせきこんだり骨がずれたりしてましたがそこいらがよくなってきた現在は以前にも増して呼吸はできるようになりました。

入院中、とくに手術後や集中治療室などで絶対安静状態のときはあまりにやることがないので意識して深呼吸ばかりしていたからよくわかるのですよ。

***

入院日記10 - 闘病記

http://sukekyo.hatenablog.com/entry/2012/05/27/192808

 

ここで心配していた入院してから悩まされていた勃起不全も解消しました。実にこれが1番心配してましたし。

退院してすぐにいろいろと試しましたけど勃起しないんですよね。でも、そのままイきます。ふにゃふにゃのまま。最初はでなかったかな。感じだけあった。それが次第に「実体」になっていく感じ。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で過去が変わりそうになり、過去のパパとママが結婚できなくなりマイケルJフォックスが消えそうになるじゃないですか。あれの逆バージョンみたいな。

 

わかりづらいよ。

 

えーと、長いこと使ってない蛇口。栓をひねるとフハッ!ってまず空気が出るじゃないですか。そいでから蛇口がふるえてガホガホ音を立てながら赤い水がでてきてしばらくしてから普通の水になるじゃないですか。それ。

セカンドバージンなんてコトバがありますがセカンド精通な感じでした。貴重な体験でしたわ。これは長いオナ禁でも同じような現象が起こるのでしょうね。

安心シマシタヨ。

***

役場にいって障害者手帳を申請して発行もしてもらいました。1級障害者ですよ。電車バスなんか半額。高速と飛行機は25%オフだったかな。タクシーも安かったような。映画も1000円だし。

そいでもって医療費は無料(保険が効くやつはね)。

でも、こんなこというのはなんだけど、確実に寿命は縮まった感じはある。

あと何年生きてられるかなあとかわりとシミジミ考えるですよ。

***

この先の予定ですが、また入院します。

5月に心筋梗塞のカテーテル手術をしてから8ヶ月で定期健診みたいのをしなければならないのです。

カテーテルをふたたびいれてチェックするというもので通常は3日ほどの入院で大丈夫という感じだそうです。

それが1月のはじめに。

たずねてなかったけどなんかあったらその入院が伸びるんだろうなあ。それはなんとしても避けたい。

ただ、今、じわじわと増やしてはならぬとされている体重がヤバイことに。

 

それでいてまた内科担当になったので病棟も内科のほうになるのです。なんだか出戻りのようでテレくさいけど、3ヶ月入院しててわかったわ。出戻りってアホほどいる。おれはそのなかだとヤングのほうだけどさ。

月イチでいってるので懐かしさはないです。それは入院棟にいてもそうだろうなとか。

 

現在はそんな感じー。

 

さすがにこれで終わりだろ日記5

退院1日前。

そして前回同様退院前なのに調子悪いという。

今回は手術直後にあったセキとタンがここにきて復活。そして痛み止めがないんでセキのたびに傷が響いてたまらない。

ということで痛み止めをもらいましたのみました。

今も2回目をもらいましたのみました。

で、ティッシュも切れそうです。

しみじみと、なんだろうこの現象。

明日退院なのに。


今朝、回診で抜糸。そしてジュクジュクに膿んでいた左脇の下はどうするのかなーと思ったら、ここもぎゅーってしぼったのちに消毒して抜糸。ウギョーと悶絶。


痛い痛い思ってたら、小1時間ほどして担当医が看護師ひとり連れて再び現れて、「傷がうまくとじなかったから再縫合します。ゴメンねー」って、青い紙に丸いアナが空いたものをおれを覆う。アナは患部にあててね。

そいで、いきなりちょっとした手術がはじまります。


「麻酔がきいてると思うけど痛いときはいってねー」


って痛いんだよこれが。で、正直に痛いっていうと、「痛いかー、ゴメンねー、もうちょっとだからガマンしてね」のパターンね。


というか、この展開が電光石火だから衝撃でしたよ。


そいで、これの抜糸に退院後に外来にくると。あー、そういう展開か。

しかも、あとからきた薬剤師の話によると、その外来が8月13日だよ。お盆かよ!ま、アサイチでいってこれば大丈夫だろうけどさ。


そのあいだもセキは続いていて、縫合のときにセキをこらえるのがけっこう地獄。セキすると手元が狂うだろうし。


ああ、痛い。ひと晩寝て治るといいんだけどな。


ということで昨日は淡々として今日は痛いばかりの退院前という。


なんだろう。なにか憑いてるんかな。パンと治ってさっぱりと現役復帰って感じにはならないのなあ。


でもって、昨日までいたおっさんが退院して入れ替わりできたのが、同室のジジイクラスの大物でなあ。これまで個室でいたのだけど金が持たないって4人部屋にきたというエリートよ。

もういきなりイヤホンなしでテレビみたりしょっちゅうナースコール押したりと大物らしい行動。

それに刺激されてジジイも対抗。

そして通常は静寂をキープし続けている同室のアナザージジイも対抗して、ラジオをイヤホンなしで鳴らしはじめる。なんだこの夏フェス状態。夏ジャム状態。


ま、おれもセキで十二分にうるさいしな。


売店にいって森製パンのハンバーガーを食べる。ドトールコーヒーのホットドッグその他も美味いけど、この森製パンのハンバーガーも美味いんだよ。実は2回目。


明日退院です。退院はします。なにがあってもします。かりに再入院になってもさしあたって出たいです。

ともかくこの部屋から出たいわ。


で、最後のすごいいいことが。

おれの担当看護師が私服で夜に登場。

「約束していたガイドです」と小冊子を持ってきてくれる。

これが全員に渡すためのフォーマットがあるものだと思ってたら、完全におれのために1から作ってるもの。PC制作でな。

なんたって表紙から内容から、随所におれの名前があったり、おれの仕事や状況に応じたことが書いてあるという。

おれに向けたおれだけのための同人誌ですよこれ。

感極まって泣きそうになったけど、うまく感謝をつたえられなくてセキ込むというタチと間の悪さ。おれってどうしてこうなんだろう。モテないわけだよなあ。


こういうの治そう。退院したら人間関係を大事にしていこう。

ちょうど今日みた、シモダカゲキ氏のツイートにも「人見知りしてたら大人はやっていけない」なんて名言がありましたしねえ。

感謝や謝罪をうまくつたえられるオトコになろう。どうせ、しばらくはいろいろなところにアタマを下げてまわることになりそうだしなあ。


とはいえ、明日退院できるかしらね。いや、ま、退院はできるよ。それよりか、再入院しないでいられるかだよね。


でも、この日記はこれでしばらく書きません。

再入院するハメになっても書きません。というか、さすがにココロが折れて書けない気がします。


次はこういうのパチポチやってる時間、ひたすらニンテンドーDSでもやって過ごすことにします。この入院生活、積んだゲームを消化するチャンスでもあったんですよね。看護師にかっこつけようとしてガマンしてましたけど。

ま、小説はそこそこ消化できたし楽しかったです。

ちなみに今は、上のガキがイチオシだった「Fate/zero」を読んでます。3巻まで読み終えました。こりゃあ家でも読んで最後までいきそうだし、上のガキのもくろみどおりPS2版のゲームも買いそう。おもしろいわ。





さすがにこれで終わりだろ日記4

退院が水曜日に決まりました。

なんだか、あっさりしててなんの感慨もない。

まあ、担当医がはっきりと「退院」って単語をクチにしてないってのもあるよなあ。


「このままだったら水曜日かなあ」みたいな。


それに看護師がフォローして水曜日ってことに。んま、あとで正式に告げにこられましたけど。


そして、前回は出たい一心でいたけど、それで心不全になって出戻ったモノとしては、警戒するなっていわれてもなあ。

でもまあいいか。


これがそういう状態でまわりもわりとあっさりしてるのがまたなんとも。


しかし、前のおっさんがうるさい。

病院で「やっかい」な患者ってのはいくつかの種類があると思うけど、基本は「うるさい」だよね。どううるさいかでバリエーションがでる感じ。


せき込んだりの生理現象は仕方ないし、アルツのハイマってる方もしょうがない。

だから、生活音か看護師や先生との会話でうるさいか。


となりのジジイは個室にいたときにまたいっしょの部屋になったことにちょっと「えー」みたいなこといったら看護師と先生が「だいぶおとなしくなったよ」的なことをおっしゃってましたけど、ちがうんだよな。おとなしいのは前からなんだよ。このジジイ1日の9割は無音なんだよ。

動かない(動けない)から生活音も皆無だし。


反面、手術前はいなくておれが手術して個室を経て戻ったら部屋にいたおっさんは、1日の大半がうるさい。眠剤なしで1日眠れなかったときによくわかったけど、寝ればイビキでうるさいし、眠剤を服用しているわりに4時間くらいで起きては床から出て行ってトイレにいったり廊下を徘徊したりしている。深夜の2時とかに。

ベッドにいるときもなにかを落としたり、奇声を発したりする。

そして、先生や看護師にもけっこうなイキオイでかみつく。

いうたらなんだけど、蛭子能収氏が富山弁でさらに吃音がひどい感じの話し方で、看護師に「ちゃ、ちゃ、ちゃんとした日本語をしゃべれといいたいが、で、ですよ」

なんてな。

おれのなかのツッコミが「そりゃおめえだよ!」って的確なのをアタマに浮かべ発音させようとするのでそれを止めるのに大変。


でも、前記のジジイの1割よりマシなんだよな。トータルでいうとうるさい時間は圧倒的にニューカマーなんだけど、ジジイが機嫌の悪いときに先生でも看護師でもあたりかまわず怒鳴り散らす感じが本気でガマンできなくてな。

「うるせえ!」

って最大ボリュームで割って入りたいとおもうときが何度かありました。


細かくいうのもなんだけど、ともかくいってることのスジが通ってなくて純度が高いワガママってのがまたなあ。


まあ、癇癪を爆発させるのもアルツのハイマってるのと同じようなもんだし、基本、同室なだけですごく他人なんだしなあ。関係はないからなあ。


しかししみじみ看護師って職業は大変だよなあと。

このジジイに好かれてるヒトも嫌われてるヒトも大変。


そして、ここしばらくは癇癪を爆発してないので(あ、今朝はちょっと怒ってたかな。ワシはサルじゃないんだって怒鳴ってた。どういう経緯かは不明)、総合力ではいつでも高い、前のおっさんがうるさいってことだよ。

おっさん、明日退院みたいけど、そのダンドリで看護師とモメてモメて大変。話して怒ったあと、看護師がいなくなってからまた「あー」いうて奇声をあげたりしてますしね。

その場にいるおれがずっとうるさい。


看護師でちょっと思ったこと。

いっときはここでもいろいろと書いてましたけど、もう存在になれてしまったからあまり思うところがなくなってきたんかな。だから、久しぶり。


「赤ちゃん語」で話しかける看護師ね。

ジジババにタメ語で赤ちゃんに話しかけるみたいに大声でゆっくりと丁寧に話しかけるの。

8割がこれだってことに気がつきました。


やっぱり効果があるし入りやすいんでしょうね。入りやすいって、なんていうか、「看護師モード」というか、あやすモードというか。つまり「仕事」のモードですね。

だから、前記のおっさん2人は基本あやされてますねえ。

それでおれには逆に「なめとんのか?」と思われると逆効果だから普通のトーンね。


そう思ったら、逆にだれと話すときも同じって方がスゴイんじゃないかと。

ジジババにもおれに対しても先生に対しても同僚にも先輩後輩にもいっしょ。ああ、まあ、ナースステーション内ではちがうかもしれないですけどね。


ひとり、きわめつけに自然体がいるんですよ。

なんていうか、残りの2割も、最初から全員に作ってるのと自然体っての2種に分かれてる。作ってるのは赤ちゃんコトバではないですけど、たとえば、電話に出るときのママンの声みたいな感じさね。

つまりはそれだけ自然体でテンションをフラットでやってるとしんどい感じがあるのかなあと思ったりしますけど、それは接客業全体的にそうですよね。


そんななか、家や身内はさすがにわかりませんが、誰に対しても同じトーンとテンションで接しておられる方がいる。


彼女に対してはおれも好感を持ってるし、前記の難しいジジイもという稀有も稀有な存在。

いっとき魅力の秘密を探ろうとまじまじと観察したりしてましたがわかりません。普通に受け答えされますし、隠してることとかもないとは思うのですが、素性が伺い知れない。


素性がわからないといえば、おれのお気に入りのおっぱいの大きい看護師さんも、ビックリするくらいNO富山弁だし、どう考えても他県の方なんだけど、そういうことも含めて「余計なこと聞くな」オーラを出してるって意味じゃよくわかりません。

彼女の場合、表情が豊かなのと(しばらく観察しないとわからないけど)、んまあぶっちゃけ奥さんにルックスも性格も行動パターン、言語パターンが似てるのでいろいろとわかるのです。そういうところもこみでお気に入りなのです。


だけど、前記の看護師さんはそういうところはまるでない。はじめてあうタイプ。とっても不思議。


ちなみにお気に入りの看護師さんは、難しいジジイにすごくきらわれてます。


1点、退院に際して気にかかってることといえば左わき腹の化膿が結構なことになってるのと、やっぱ痛いことかなあ。


退院すると看護師の方々と話したりとかもうないのかーって一瞬思うけど、このまま何ヶ月入院したところでどうなるわけでもないって悟ったんだよ昨日。進展はねえだろどう考えても。だから未練はないよ。って悟るの遅いか。

さすがにこれで終わりだろ日記3

土日と外泊許可をいただいて家に帰ってました。しんどかったです。

今回は出かける前から大事をとろうと決めてはいたので極力店にはいかなかったし、いってもなにもしなかったんですが、それでもしんどい。やっぱり微妙なところにいるんだなと思ったりしました。

前回の退院までの最終コーナーと同じ感じ。痛み止めがなくて痛いことが行動を制限しているような。

くわえて今回、左脇にドレーンといって手術あと身体の老廃物を出す管をさしていた痕が化膿してじゅくじゅくになっており、それがまた痛い。


今回は帰ったらピザが食べたかった。

薄手の生地でカリカリした触感のモノが食べたかった。具もマルゲリータ最高って感じで。

店屋にいくまでもなくて、スーパーにあると思ってたけど甘かったですね。

結局なくてさ。土日とピザ食べているわりにゃあ満足度が低い。


くわえて日曜の朝は、下のガキが作ったカレー。

甘さが足りないからリンゴをすっていれるなんていってたけど、この季節、リンゴは1個198円もして高いから、ヨーグルトを隠し味でいれるといいよとアドバイス。

そうしたら128円のブルガリアヨーグルトを全部投入しやがる。

だから、もとカレーのなんだかすっぱいモノが朝。

さすがにこりゃあダメだと、残ったのにケチャップやカレールーと水を追加して、味を調整。

その際も味見しておなかパンパン。

結局、土日はピザとカレーだけ食べている感じ。


そして痛みとだるさと。退院したときの1週間に似ててイヤな感じ。


夕方に病院に帰るとこっちのほうが痛くないかね。居心地がいいというか。


ただ、昨夜は久しぶりに眠剤ナシで眠ることができたのでよかった。エアコンより窓をあけて扇風機をまわしてるほうが快適だなあやっぱり。